〜 5月29日の花 ルピナス(昇藤) 〜
花言葉 |
いつも幸せ(白花) ・珍奇(バラ色) ・母性愛・想像力・貪欲・あなたは私の心にやすらぎを与える・多くの仲間・制覇・感謝・空想 |
別名 |
ノボリフジ・ハウチワマメ・タチフジ・キバナハウチワマメ |
科・属名 |
マメ科・ルピナス(ハウチワマメ)属 |
原産地 |
北米・地中海沿岸原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ルピナスは北アメリカ西部、地中海沿岸原産の一年草、または多年草です。ルピナスの仲間は世界に約220種あり、栽培されるのは地中海沿岸地域原産の種や、北米産の原種をもとに作りだされた園芸品種です。古代ヨーロッパでは、この花を食べると血行がよくなり表情が明るく輝くので、薬草として食していたといいます。食用のほかにも石鹸や牧草としても使われていたそうです。
ルピナスは手を広げたような大きな葉(写真右2番目)の間から蝶形の花穂を立ち昇らせ、たくさんの花を咲かせます。花色は豊富で、赤・ピンク・黄・オレンジ・青・紫・白などがあり、花壇などでいっせいに咲くとボリュームがあって見応え充分です。
広く親しまれているのは、微かな芳香を持つ黄色で、高さ40〜60cm、花期は3〜5月の「L・ルテウス(黄花ルピナス)」、ふつうは青紫でピンクや紅紫、白色もある高さ60〜80cm、花期は4〜5月の「L・ヒルスツス(傘葉ルピナス)」や、円筒状に小花が密につくフジの花を逆さにしたような大きな花穂で、高さが90〜120p、花期は5〜6月の「ラッセル・ルピナス」(英国のジョージ・ラッセルが開発した品種なのでこの名がある)」や、またラッセル・ルピナスの改良品種で、高さが半分ほどの「ラッセル・ミナレット系」も出回り、鉢植えでも楽しめます。鉢の市販期は2〜5月、切り花は3〜4月、種子は3〜5月と8〜10月頃です。
属名の「ルピナス(Lupinus)」はラテン語の「lupus(ループス)」で(狼)を意味し、これはこの植物が肥沃土を破壊すると思われていたため、またはこの花が荒れ地でも狼のようにたくましく生育する強靭さがあるから、あるいはこの種子があまりにも苦いため、口に含んだ人が思わず悲しそうに顔をゆがめるので、ギリシャ語の「ルーペ(悲哀)」からともいわれます。
和名は、羽根を広げたうちわのような葉の形から「ハウチワマメ(羽団扇豆)」です。または小さな蝶形の花がまるで藤が立ち昇るように咲くことから「ノボリフジ(昇藤)」、「タチフジ(立藤)」とも呼ばれます。英名は「lupine(ルーピン)」です。 |
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...........花の栽培.........
晩秋から出回る苗は、日当たり、水はけのよ場所に苦土石灰と元肥を入れてから植えつけます。タネは皮が硬いので一晩水につけ吸水させてからまきます。移植を嫌うのでタネはポットまきにし、間引いてから春に植えつけます。
肥料は緩効性肥料を施し、耐寒性は強いのですが、冬は霜の当たらない場所で管理します。また夏の暑さで株が蒸れて腐りやすいので、冷涼地以外では毎年まいて一年草、または二年草として扱います。 |
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