〜 6月4日の花 ヘメロカリス(萱草) 〜
花言葉 |
宣言・媚態・とりとめない空想・苦しみからの解放・一夜の恋・憂いを忘れる・微笑・愛の忘却 |
別名 |
デイリリー・カンゾウ・ホンカンゾウ |
科・属名 |
ユリ科・ヘメロカリス(ワスレグサ)属 |
原産地 |
東アジア原産 |
状態 |
耐寒性多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヘメロカリスは東アジア原産の耐寒性多年草です。16世紀頃に日本や中国の原種がヨーロッパに導入され、品種改良が進められて作出された園芸品種群がヘメロカリスの名で流通しています。とくに北アメリカでの改良が盛んで、毎年新花が発表されています。
葉は垂れて細長く線状で、葉の間から40〜60cmの花茎を伸ばし、初夏から夏にかけて茎の先にユリに似た花をたくさんつけます。同属に「ノカンゾウ(野萓草)」、八重咲きの「ヤブカンゾウ(薮萓草)」、「ユウスゲ(夕菅)」、「ニッコウキスゲ(日光黄菅)」などがあります。
花弁は6枚で肉厚のものや、幅広や狭いものがあり、色は赤・オレンジ・ピンク・黄・白・紫などで、模様のあるものや香りのあるもの、一重咲き・八重咲きまで変化に富んでいます。花径は20cm以上の大輪から5cm位の小輪とさまざまで、茎にはつぼみが5〜6個ついていて次々と花を咲かせます。朝咲いて夕方しぼむ昼咲き形、夕方咲いて翌朝しぼむ夜咲き形、夕方咲いて翌日の午後にしぼむ昼夜形などがあり、いずれも英名のとおり一日だけのはかなく美しい花です。
1本の花茎につぼみがたくさんつき、つぎつぎに咲くので長い間花を楽しむことができます。ノカンゾウの若葉(写真右2番目)や花は食用にもなり、つぼみは金針菜(きんしんさい)と呼ばれ、中華料理の具として使用され、新芽は煮物やてんぷらに、またゆでて酢の物やサラダにも利用できます。草丈は60〜120p。開花期は6〜8月で鉢の市販期は5〜8月頃、苗は4月と11月頃です。画像は「H・フォービデン ファンタジー(写真左)」、「H・ステラデオロ(写真右上)」、「H・シイン ギング(写真右3番目)」、「H・グリーム オブ タイム(写真右下)」です。
属名の「ヘメロカリス(Hemerocallis)」は、ギリシャ語の「一日の美」を意味する『hemera「へメラ(一日)」』と「callos「カロス(美)」』が語源で、美しい花が一日でしぼむことを表現しています。英名も『Day
lilly「デイ リリー(一日のユリ)」』です。別名は漢名を音読みしたもので「カンゾウ(萱草)」、または「ホンカンゾウ(本萱草)」です。 |
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...........花の栽培.........
丈夫でどこでも育ちますが、日当たり水はけのよい肥沃な土に植え、夏は半日陰にします。肥料は元肥えと花後に追肥を多少与えるだけで十分です。水切れはつぼみが落ちますので、気をつけ、咲き終わった花は摘み取り、すべて終わった花茎は切り取ります。
植え替えや株分けは秋に、2〜3芽ついた株を、葉を半分くらい切り詰め、50p以上の間隔をあけて植えます。 |
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