〜 6月5日の花 スカシユリ(透百合) 〜
花言葉 |
注目を浴びる・飾らぬ美・神秘的な美 |
別名 |
アジアティック系ユリ |
科・属名 |
ユリ科・リリウム(ユリ)属 |
原産地 |
日本北部・アジア北東部原産 |
状態 |
球根類 |
...........花のいわれ・特徴.........
スカシユリは日本北部、アジア北東部原産の球根類です。世界にユリの原種は約100種あり、日本はそのうち15種が自生しています。ユリにはこのスカシユリ系のほかにカノコユリ系、ヤマユリ系のオリエンタルハイブリット系、およびテッポウユリ系、アジアンティック系の交雑種などがあります。
スカシユリは在来品種のほか、欧米の改良品種や両者の交雑種もあり、園芸的には栽培品種を総称してスカシユリといいます。現在スカシユリとして最も多く出回っているのは、黄色やオレンジの明るい花を咲かせる「アジアンティック・ハイブリット系(L・Asiatic Hybrid」です。
これは日本に原産するユリの仲間「スカシユリ」、「エゾスカシユリ」、「ヒメユリ」、「オニユリ」、「イワトユリ」等から交配して作りだされた園芸品種のグループです。比較的コンパクトな草姿をもち、他の百合が下向きに咲くのに対し、この系統は花が上向きに咲きます。
初夏に径9〜10cmの黄赤色の花を咲かせ、内面に斑点のあるものや無いものがあります。野生種は橙色を基本としますが、園芸品種では赤や黄色が多く、最近の交配種では白やピンクも出ています。育種、生産がとても盛んで、新しい花色やオニユリのように多くの花をつけるものなど、色々な咲き方の品種も増えています。草丈は30〜120p。花期は4〜6月で鉢の市販期は3〜6月、苗は2〜3月、球根は11月頃です。
属名の「リリウム(Lilium)」はラテン古名に由来し、ケルト語で「li(白い)」と「lium(花)」の意で、ヨーロッパ原産のマドンナリリーの花色にちなみます。和名の「スカシユリ(透かし百合、または透百合)」は花被片基部が細まって、花弁と花弁の間が透けて見える(写真右下)ことから名づけられています。 |
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...........花の栽培.........
ユリは球根の下から出る根と、地中部の花茎から出る根があり、養分の吸収は上根が行います。浅植えだと養分の吸収が悪いので、球根は深植えにします。土質は腐植質に富み水はけのよいことが重要で、極端な砂質土や重い重粘土質土壌は避けます。
鉢植えの場合は、6号鉢なら1球、10号鉢なら2〜3球くらいで、なるべく大きめの鉢を用い、球根の高さの3〜4倍は覆土をします。どちらも用土の乾燥や地温の上昇が苦手なので、風通しのよい場所を選び、マルチングをして管理します。
咲き終えた花がらは早めに摘み取り、実を結ばせないようにします。ふやし方は球根から鱗片うぃ1枚ずつはがしてバーミキュライトに挿すか、球根から伸びた茎の地下部にできる木子(きご)や地上部にできる珠芽(むかご)をはずしてふやします。 |
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