〜 6月11日の花 ベロニカ(瑠璃虎の尾) 〜
花言葉 |
女性の貞節・明るい家庭・名誉・人のよさ・忠実・堅固・忠誠心 |
別名 |
ルリトラノオ・ヒメトラノオ |
科・属名 |
ゴマノハグサ科・ベロニカ(クワガタソウ)属 |
原産地 |
北半球温帯地方原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ベロニカは北半球温帯地方原産で、この属には約300種があり、日本にも20種ほどが自生する多年草です。高地の草原に生じ、高さ約1m、葉は楕円形、または披針形で、対生または輪生し、縁にはギザギザががあります。初夏に直立した茎先に長さ10pほどの花穂がつき、下から上へと咲き上がります。花は小さくても群生させると見事です。
品種によって草丈や草姿が大きく異なり、花の咲き方も異なります。代表種は赤紫色や青紫・淡青・白やピンクの「V・ロンギフォリア種(写真右上)」や、花穂が細い「V・スピカータ種(写真右2番目・右下)」、草丈の高い「V・バージニカ」などがあり、ほかに矮性種などの品種も出回っています。
どの種も野草的な雰囲気が強く残り、ナチュラルな庭での花壇作りには欠かせない植物のひとつです。性質が丈夫でまっすぐに伸びるので、場所をとらずに寄せ植えに適しています。野性風の雰囲気をもつのでアレンジや花束に、また実の付いたものはドライフラワーとしても利用されます。草丈は40〜80cm。花期は6〜8月で鉢の市販期は5〜8月、苗は2〜6月頃です。画像は「ベロニカ・オックスフォードブルー(写真右3番目)」です。
属名の「ベロニカ(Veronica)」は、ハンカチにキリストの顔を写しとる奇跡(処刑地に行くキリストの汗を拭いた布に印されたキリスト像)を体験した聖女「セイント・ヴェロニカ(St.Veronica)」の名にちなみます。また青紫色の花色はキリスト教の霊的シンボルカラーであり、ベロニカの花も奇跡のような青色を写し取っていることからとされます。
別名は長くて青い花穂を虎の尾に見立て、「ルリトラノオ(瑠璃虎の尾)」、または「セイヨウトラノオ(西洋虎の尾)」。英名は「Beach speedwell(ビーチ スピードウェル)」、「Clump speedwell(クランプ スピードウェル)」です。 |
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...........花の栽培.........
ほとんどの種は、日当たりと水はけがよく、腐植質が多いやや湿り気の土壌に植えつけます。明るい日陰でも育ちますが、夏の西日は遮光を必要とします。花後に花穂を切り取り、緩効性化成肥料を施します。
2〜3年してある程度株が大きくなると観賞価値が高くなります。3〜4年に一度、春先に株を掘り上げ、株の形を整えて植え替えます。 |
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