〜 6月12日の花 ハニーサックル(匂い忍冬) 〜
花言葉 |
愛の絆・友愛・献身的な愛・誠実・すぐにはお答え致しません |
別名 |
ベニバナスイカズラ・ロニセラ・スイカズラ・ニンドウ・ニオイニンドウ・キンギンカ |
科・属名 |
スイカズラ科・ロニセラ(スイカズラ)属 |
原産地 |
南・東ヨーロッパ原産 |
状態 |
落葉つる性木本 |
...........花のいわれ・特徴.........
ハニーサックルは南・東ヨーロッパ原産のつる性木本です。甘い香りと蜜があることからハニーサックルと言われ、日本原産のスイカズラや、ツキヌキニンドウなどと同じ仲間です。
花は筒を割って両側に反り返ったようなラッパ形で、肌色がかった桃色の花の一部分は紫色を帯びて内側に黄色の花(写真左・上段右)を咲かせます。蔓は右巻きで成長が早くよく巻きつく性質があり、つるを伸ばして茂るので垣根やフェンスなどに植えられます。濃い緑葉は楕円形から披針形で波状の鋸歯があるのもあります。蔓の長さは4〜6mで開花期は5〜8月、苗の市販期は春〜秋頃です。
スイカズラの長楕円形の葉は鮮緑色で、香りのよい可愛い花を咲かせ、白色の花は時間の経過につれて淡い黄色(写真右上)になります。また陰干しにした花や茎、葉を乾燥させたものは健胃、関節痛、解熱などの薬にもなり、若葉は干してお茶にもなり、またポプリとしても利用されます。漢方ではスイカズラの漢名「忍冬(ニンドウ)」と呼んでいます。
ツキヌキニンドウ(写真右下)は茎が葉を突き抜けて見えることからついた名前で、スイカズラと違い芳香がなく、分枝する茎先に、華やかな橙紅色で細長い漏斗状の花を咲かせます。別名は花形から「トランペット・ハニーサックル」と呼ばれます。
属名の「ロニセラ(Lonicera)」は、ドイツの植物学者「アダム・ロニッツエル、またはロニツァー(Adam Lonitzer)」の名を記念してつけられました。和名は甘い香りがあり、冬でも葉を落とさずに耐えていることから「ニオイニンドウ(匂い忍冬)」です。英名も同じく「Honey suckle(ハニー サックル)」、または「Woodbine(ウッドバイン)」です。
ちなみに「スイカズラ(忍冬・吸葛)」の名前には色々な説があり、花の蜜を吸うところからこの名前がついたという説と、口をすぼめたような花冠の形から名づけられたという説と、葉が冬でも枯れないからとの説があります。また別名も、初めは白く咲いていた花がだんだんと黄色くなり、金色と銀色の花がまざって見えることから「キンギンカ(金銀花)」、または「キンギンカズラ(金銀葛)」と呼ばれます。
他にも「ベニバナスイカズラ(紅花吸葛)」、または花の奥には甘い蜜があり、子供たちが吸いたがるから「スイバナ(吸花)」などとも呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
強健で生育旺盛な種類が多く、日当たりや水はけと肥沃な土に高植えするだけで大丈夫です。植え穴は大きめに掘り、完熟堆肥を十分にすき込み植えつけます。
剪定は冬から春先にかけてが適期で、茂りすぎたときはばっさりと切り戻し、とくにツキヌキエンドウは冬期に細いつるが絡みあった状態になるので、萌芽前に強く切り詰めます。
施肥は、等量の油かすと化成肥料を根元にばらまきます。挿し木は3月中旬〜下旬に前年生枝を、7〜8月に今年生枝を用いて行います。挿し穂は3〜4節に当たる長さにして、細かい赤ごろ土に挿します。 |
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