〜 6月14日の花 ホタルブクロ(蛍袋) 〜
花言葉 |
正義・貞節・忠誠を尽くす心・感謝の気持ち・愛らしさ・忠実・誠実 |
別名 |
アメフリバナ・チョウチンバナ・ツリガネソウ |
科・属名 |
キキョウ科・ホタルブクロ(カンパヌラ、またはカンパニュラ)属 |
原産地 |
日本・中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ホタルブクロは中国や日本全国の山野や丘陵に自生する多年草で、カンパヌラ(ツリガネソウ)の仲間です。楕円形の葉は互生して直立した茎とともに粗毛があり、春に花茎を長く伸ばして蛍の飛び交う時期に花を咲かせます。
花の長さは4〜5pで先端が可愛く5つに分かれ、細長い釣鐘形をしています。外側が紅紫色で内側が白みを帯びたピンクの花をうつむいて咲かせ、その姿は優雅で品があります。花色は他に薄ピンクや白などがあります。大別すると、基本種の「ホタルブクロ」と、変種である「ヤマホタルブクロ」があります。
ホタルブクロは萼片の間に反り返った副顎片があるのに対し、ヤマホタルブクロはその副顎片がなく、萼片の間に膨らみがあります。花色は紅紫で、東北地方南部〜近畿地方の東部の本州に分布しています。ホタルブクロは花の変異も多く、縞状に現れるものや色素が抜けた素心花、萼片が花弁化した二重咲きなどがあります。
草丈は40〜80cm。開花期は6〜7月で鉢の市販期は6〜7月、苗は2〜5月頃です。画像は「タカネホタルブクロ(写真右2番目)」と、変種の小型で鉢花に向く人気種「イシダテホタルブクロ(写真右下)」です。
属名の「カンパニュラ、またはカンパヌラ(Campanula)」は、ラテン語の「campana(小さな鐘)」に由来し、花の形状によるとされます。和名の「ホタルブクロ(蛍袋)」は、昔子どもたちが蛍を捕まえて、この花の中に入れて遊んだことによるという説、または提灯の古い言葉「火垂(花の形が提灯に似るため)」が語源となっているという説があります。
別名は、花に入れた蛍が出す明かりの様子から「チョウチンバナ(提灯花、提灯草)」、または「アンドンバナ(行灯花)」です。別名、釣鐘形の花から「ツリガネソウ(釣鐘草)」、梅雨のころに咲きだす花ということから「アメフリバナ(雨降花)」とも呼ばれます。英名は『Bellflower「ベルフラワー(鐘の花)」』です。 |
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...........花の栽培.........
明るい日陰で水はけのよい土を好みます。繁殖力が旺盛なので栽培は容易です。タネをピートバンにばらまきし、底面給水を行います。
庭植えはあらかじめ苦土石灰で中和した土に、本葉が5〜6枚になったら株間30pで日当たりがよく、夏は風通しのよい涼しい場所に定植します。施肥は春と秋の生育期に薄めの液肥を水やりを兼ね与えます。
地下茎を伸ばして春に茎葉を出し、初夏に花を咲かせます。ただ夏の暑さは苦手で、秋までに地上部が枯れますが、そのまま冬越しします。 |
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