〜 6月16日の花 キンシバイ(錦糸梅) 〜
花言葉 |
秘密・きらめき・悲しみを止める |
別名 |
ヒペリカム・ダンダンゲ・ビヨウオトギリ |
科・属名 |
オトギリソウ科・ヒペリカム(オトギリソウ)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
半常緑性低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
キンシバイは中国の中部から南部が原産の半常緑低木で、日本には江戸時代中頃(1760年)に渡来したといわれています。初夏、2列に並べた葉の枝先に、花径4〜6pくらいの花びらが集散状につき、梅の花を大きくしたような光沢のある黄色の美しい花で、梅雨時に妖艶な姿で人目をひきます。
同じ仲間には、キンシバイの品種で枝の色が美しく、キンシバイより花が大きくて花数も多いのが特徴の「セイヨウキンシバイ(H・ヒドコード)」、また葉が柳に似てキンシバイより大きい花径4〜6pの黄花を咲かせ、花びらより長い装飾的な雄しべをつける『ビヨウヤナギ「H・キネンス」(写真右下)』があります。
「キンシバイ(H・パツルム)」の中心には、約60個ずつの5つの束になった金色の雄しべがあり、ビヨウヤナギの雄しべが飛び出している(写真右下)のに対して花びらの中に雄しべがおさまっています(写真右上)。葉は長楕円で対生し、明るい緑が美しく枝分かれしてゆるやかに枝垂れます。果実は刮ハで長さ1cmの卵形で、熟すと5裂します。主に公園や庭木、生け垣などによく使われ、切り花としても利用されています。樹高は1〜1.5m。開花期は6〜8月で鉢の市販期は5〜6頃です。
属名の「ヒペリカム(Hypericum)」は、ギリシア語での「hyper(上)」と「eikon(絵・像)」の意で、この花が祭典で魔除けの像の上に置かれていたからとされ、または「hypo(下)」と「erice(草むら)」からともいわれます。名前のキンシバイは、漢名「金絲梅」の音読みで、梅に似て雄しべが目立つ黄花から「キンシバイ(金糸梅)」といいます。別名「ダンダンゲ」、または「ビヨウオトギリ」とも呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは4月中旬、または9月下旬〜10月頃が適期で、日当たりや水はけのよい場所に、植え穴に堆肥や落ち葉をすき込み、やや高めに植えつけます。暑さに強く耐陰性もありますが、夏の強光は避けた方が生育がよく、過湿と水切れに注意します。
剪定は自然に樹形が整うので、とくに整枝は必要ありませんが、込み入っている部分は枝のつけ根から切る程度にします。施肥は、2月と8月に化成肥料を1握りほど株元にばらまきます。 |
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