〜 6月19日の花 アジサイ(紫陽花) 〜
花言葉 |
移り気・乙女の愛・浮気・冷酷・あなたは冷たい・自慢家・変節・無情・忍耐づよい愛・一家だんらん |
別名 |
テマリバナ・シチヘンゲ・ハイドランジア・セイヨウアジサイ |
科・属名 |
アジサイ(ユキノシタ)科・ハイドランジア(アジサイ)属 |
原産地 |
日本・東南アジア・ヨーロッパ原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
アジサイは日本、東南アジア、ヨーロッパ原産の落葉低木です。小さな花がたくさん集まって一つの丸い花を形づくり、紫をはじめピンクや赤などの色鮮やかな花を咲かせる、梅雨の時期を象徴する植物です。この小花は装飾花と呼ばれる萼で、実際の花はこの萼の中央部にある5枚の花弁と、10本の雄しべがある両性花です。
アジサイには、広く平らな花序の『ガクアジサイ「額紫陽花」(写真左と右3・4番目)』、丸形で大きな花序の『セイヨウアジサイ「ハイドランジア」(写真右上と右2番目)』がよく知られています。通常アジサイと呼ばれているのは、日本で自生するガクアジサイが、江戸時代末期頃からヨーロッパに持ち込まれ、品種改良されて逆輸入されたセイヨウアジサイを指します。
セイヨウアジサイは多彩な花色と多様な花形で、毎年新品種が発表されています。現在では花房の直径が20cm以上のものが多く、開花期が長いこともあって生花店の重要な花となっています。花色も、濃紅色・濃紫・白・紅紫・覆輪など多彩です。葉は10〜15cm、先端が尖った卵形で縁には鋸歯があります。樹高は20cm〜4m。開花期は5〜7月頃です。
ガクアジサイはハマアジサイとも呼ばれ、房総半島、三浦半島、伊豆半島や伊豆七島、高知県、九州南部などの海岸近くに自生する日本固有の種です。花はごく小さい花が集まって、両性花の周りを装飾花が取り巻いて花序を作っています。ガクアジサイの名は、この額縁のように見える装飾花によってつけられたものです。花色は白やピンク、淡青、赤色等があります。樹高は1.5〜2m。開花期は6〜7月頃です。
属名の「ハイドランジア、またはヒドランジア(Hydrangea)」は、ラテン語の「hydor(水)」と「angeion(容器)」「水の器」からなり、この花の果実の水がめのような形状によるとされます。名前の由来は、日本では古くアジサイのことを「アズサイ・アツサイ(集真藍)」と呼んでいましたが、それが転訛して「アジサイ(紫陽花)」になったそうです。
これは、ひとつはアズサイの「アズ(あづ)」が集まるを意味し、「サ(真)」と「アイ(藍)」からなるという説と、「集真藍(あづさヰ)」の「さヰ」は「真藍(さあい)」の約からとする説とがあり、いずれも青い花が集まって咲くことによるとされます。また漢字の「紫陽花」は中国の招賢寺にあった花に、唐の詩人「白居易」が付けた名前であり、平安時代の学者「源順」が誤ってこの漢字をあてはめたとされます。
アジサイの花言葉には「移り気」「浮気」などとありますが、これは土の酸度によってブルー(酸性)、ピンク(中性〜アルカリ性)と花色が少しずつ変化することからつけられたもので、別名も「シチヘンゲ(七変化)」と呼ばれ、または「テマリバナ(手毬花)」とも呼ばれます。英名は「Hydrangea(ハイドランジア)」です。 |
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...........花の栽培.........
一般的には鉢花を入手し、そのまま鉢を大きくしたり、庭に植えて育てます。花色は、用土が酸性か、アルカリ性かで発色に違いがあります。植えつけは3月の中旬か、6月下旬が適期で、青色系はピートモスを、赤色系には腐葉土をすき込んで、水はけがよく湿り気のある土に植えます。
性質は丈夫なので、ひどい乾燥地以外ではよく育ちますが、直射日光に当たると傷むので、日除けをします。
花後は2つ下の節の上で切り戻しておきます。大きくなりすぎた株は、思い切って株元まで切り戻し、新芽から育て直すこともできます。 |
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