〜 6月20日の花 アカンサス(葉薊) 〜
花言葉 |
美を好む・美術・建築・技巧・気品あるふるまい・信じ難い生命力・離れない結び目・芸術・巧妙・芸術への愛 |
別名 |
ハアザミ・ベアーズブリーチ |
科・属名 |
キツネノマゴ科・アカンサス(ハアザミ)属 |
原産地 |
地中海沿岸原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
アカンサスは地中海から熱帯アジア・熱帯アフリカ原産の多年草で、アジアには約50種が分布しています。日本には大正時代に渡来しました。
初夏に葉の中心から40p弱の花穂を伸ばし、暗い白色やバラ色、紫がかった花を下から上へと咲かせます。花色は白、薄ピンク〜薄紫で、花は存在感がありガーデンの主役として最適です。
つやつやとした常緑の葉は草丈1mもあり、幅は約5pほどです。地ぎわから勢いよく伸びて羽状に深く裂け、裂片の先は尖って大きく、美しい葉が特徴的です(写真左と右上)。古代ギリシャ時代の建造物を彩る柱飾りのモチーフ(※下記アカンサスにまつわる伝説)となったことで知られています。
昔は、花よりもこの葉の方が優れていたと一般的に認められていたそうです。飾るのにふさわしい葉の特色がいかんなく発揮されるように、大株に育てると見栄えがあります。日本ではアカンサス・モリスが一般的で、一万円札の縁にも用いられています。草丈は90〜150p。花期は6〜9月で苗の市販期は4〜10月頃です。
属名の「アカンサス、またはアカンツス(Acanthus)」は、ギリシャ語の「アケー(刺)」と「アントス(花)」が語源で、花を抱いている包葉にトゲがあることからとされます。和名は、するどい棘とアザミに似た美しい葉をもつことから「ハアザミ(葉薊)」です。英名は「Bear's Breech(ベアーズ ブリーチ)」です。 |
アカンサスにまつわる伝説
古代ギリシャのコリントという都市の、アカンサスが成長している墓地で、亡くなった幼女の遺品を納めたバスケットの下から、このアカンサスの葉が華麗な曲線を描いて絡みつき(写真右)、これを見た前5世紀頃のアテネの彫刻家「Kallimachos(カリマコス)」が、ギリシャのコリント式建築の円柱にデザインしたとされます。(平凡社 大百科事典より)
このコリント様式はアカンサス模様(写真左)として有名で、ギリシャからローマに受け継がれ、中性には教会の天井画にも登場したとされます。後世まで文様として用いられ、ギリシャの国花ともなっており、またその生命力の強さから不死を象徴する花ともされています。
花言葉は「美術」「建築」「技巧」「離れない結び目」など、このコリント様式にまつわる伝説からついたものといわれます。
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...........花の栽培.........
性質は強健なので水はけのよい場所を選べば、やせ地でも多少の日当たりが悪くても、栽培は容易です。ただし夏の西日は当たらない場所を選びます。苗は寒地では春に、その他の地域では春または秋に植えつけます。
庭植え、鉢植えともに夏の高温時の乾燥には注意が必要です。大株になったら春に株を切り分けます。根伏せから苗をつくることもできます。 |
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