〜 6月22日の花 マトリカリア(夏白菊) 〜
花言葉 |
楽しむ・鎮静・深い愛情・集う喜び・忍耐・寛容・恋路 |
別名 |
ナツシロギク・フィーバーフュー |
科・属名 |
キク科・タナケツム(ヨモギギク)属 |
原産地 |
ユーラシア大陸の温帯〜寒帯原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
マトリカリアは西アジアからバルカン半島原産の耐寒性多年草です。葉の縁は羽状に深く裂け、グリーン葉斑入り葉などがあります。よく分枝した茎の先端に、径1〜2pの素朴で小菊に似た白や黄色の花を多数咲かせます。
春をイメージさせる可愛らしい花で、代表的な園芸品種には「M・スノーボール」、「M・ゴールデンボール」、「M・ホワイトスター」があります。性種と矮性種があり、花形もシンプルな「一重咲き(写真左)」や「八重咲き(写真右2番目)」、「ポンポン咲き(写真右上)」、「アネモネ咲き(写真右下)」に分けられます。
初夏から夏にかけて咲くので春花壇と夏花壇の中間に使え、花が美しいので丈の高い種類は切り花としても人気があります。また一重咲の原種はハーブとしてポプリやドライフラワーに、茎は黄色に葉は緑色の染色として、浸出液は鎮静、消化、下剤として利用されます。草丈30〜80p。開花期は5〜7月頃で鉢の市販期は3〜5月頃です。
属名の「タナケツム(Tanacetum)」はギリシャ語の「athanasia」から、古ラテン語の「tanazita」となり、不死を意味するとされます。また古い属名の「マトリカリア(Matricaria)」は、ラテン語の「matrix(子宮)」に由来し、マトリカリアの一種が婦人病の薬として用いられたことによります。画像は「グリーン ポコ(写真右上)」、「タマゴ ピンク(写真右3番目)」です。
かっては薬用として広く利用され、ヒステリー、のぼせ、生理痛をおさめるといわれ、婦人病一般を治療するのに服用されていました。そのため英名は『Feverfew「フィーバーフュー(熱を冷ます)」と呼ばれ、解熱効果に優れていることから付いたとされます。和名はこの花が夏に白い花をつけることにちなみ「ナツシロギク(夏白菊)」と名づけられました。
また名前のマトリカリアは現在はタナケツム属ですが、古くはマトリカリア属に分類されていたため、園芸上の多くはこの旧属名の「マトリカリア」として扱われています。 |
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...........花の栽培.........
秋に排水日当たりがよく、肥沃地で種子をまきます。耐寒性があるので秋まきにして本葉3〜4枚で移植し、苗で冬越しさせ、春に花壇に定植するか鉢上げします。表土が乾いたら水やりし、過湿にならないように気をつけ、花がら摘みをこまめにするとつぎつぎと開花し、花を長く楽しめます。 |
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