〜 6月23日の花 タチアオイ(立葵) 〜
花言葉 |
気高く威厳にみちた美・豊かな実り・熱烈な恋・平安・高貴・大志・大望・野心・大きな望み・多産 |
別名 |
ホリーホック・ハナアオイ・ツユアオイ |
科・属名 |
アオイ科・アルテア(タチアオイ)属 |
原産地 |
地中海沿岸〜アジア原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
タチアオイは地中海沿岸から西アジア原産の一年草・多年草です。トルコ原産とヨーロッパ東部原産のそれぞれの野生種を交配したもので、日本に輸入されたのは江戸時代の初め頃とされます。葉の付け根につぼみをつけ、赤やピンクのハイビスカスに似た美しい花を茎いっぱいに咲かせます。
花径は6p前後、色は紅色や濃赤・ピンク・黄・白・紫・黒褐色(写真右3番目)や、また花びらが白で縁どられている(写真右上)ものもあり、これらの鮮やかな花が人の背丈ほども高く伸び、下から上にすくっと立ち上がって咲く様は見事です。5〜7に浅裂した葉は心臓形で、葉面には皺があります。
品種改良が進み、現在では一年草タイプの一重咲き種の「A・サマーカニバル」、容器栽培向きの「A・マジョレット」と、二年草タイプで八重咲き種の「A・チャタースダブル」と「A・パウダーパフ」などが人気品種です。タチアオイはまた、虫よけ効果や打撲等の凝血を治す薬用植物として利用され、中国では葉はお茶として、花は料理に使われているそうです。草丈は150〜200cm。開花期は6〜8月で鉢の市販期は6月頃、苗は4〜6月頃です。
属名の「アルテア(Althaea)」は、古代ギリシャ名の「althaino(治療・癒し)」という意で、この花に薬効成分があることにちなみます。この植物の由来は、16〜17世紀に宗教的迫害を避けてヨーロッパに流れたフランス新教徒によって持ち込まれたものとされる説、または英名の「Hollyhock(ホリーホック、またはホリホック)」の「holly(神聖)、hock(アングロ サクソン語でゼニアオイ)」で、十字軍がシリアから持ち帰ったと言われ、「神聖なアオイ・聖地のホック」という意味で呼ばれていたからとの説があります。ちなみに「ホリーホック」は旧属名のタチアオイ属の植物の総称としても用いられています。
和名は、アオイに似た花で直立して咲くことから「タチアオイ(立葵)」といいます。また、梅雨の初めに枝の下の方の花が開き、だんだんと咲きのぼって花が梢まで咲きあがるころ梅雨があけるので、「ツユアオイ(梅雨葵)」、また別名「ハナアオイ(花葵)」とも呼ばれますが、本来は「Lavatera trimestris」のアオイ科に対しての和名、またはハナアオイ属の植物の総称として用いられています。 |
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...........花の栽培.........
日本の気候によく合いとても丈夫な性質なので、よく畑や空き地などに生えています。日当たり、水はけ、通風がよければ半ば放任しても元気に育ちます。二年草タイプの品種は5〜6月に、一年草タイプの品種は9月中旬〜10月上旬にタネをまき、発芽するまでの3週間ほどは乾かさないように管理します。
発芽したら薄めの液体肥料を施し、移植を嫌うので本葉がでたら植えつけます。花後に地上部が枯れますが、地際から来年の芽が出ます。一年草扱いにして毎年タネまきしたほうが、花がきれいに咲きます。 |
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