〜 6月24日の花 カラー(オランダ海芋) 〜
花言葉 |
乙女のしとやかさ・清浄・壮大な美・歓喜・熱意・凛とした美しさ・夢のような恋・熱血・壮麗・清純 |
別名 |
オランダカイウ・リリーオブナイル・カイウ |
科・属名 |
サトイモ科・ザンテデシア、ザンテデスキア(オランダカイウ)属 |
原産地 |
南アフリカ原産 |
状態 |
球根植物多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
カラーは南アフリカのケープ州からトランスバール原産の球根性多年草で、日本に輸入されたのは1843年です。春から初夏にかけて直立した長い花茎の先に、カラフルなサトイモ科特有の萼の一種である仏炎苞(※)に包まれた肉穂花序をつけます。
カラーの花は大型で耐寒性があり、湿地で育つ白花種の『オランダカイウ「Z・エチオピカ」(写真左)』と、苞が緑を帯びる「Z・グリーンゴッデス(写真右2番目)」があり、畑地に適するのは、葉に白斑があり黄色や橙の『キバナカイウ(写真右下)』、矮性種でピンク・紫・橙の『モモイロカイウ「Z・レーマニー」(写真上段の右)』、暖地性で葉に白斑のある『シラホシカイウ「Z・アルボマクラタ」などがあり、他にこれらを交配したハイブリッドカラーと呼ばれる花色の豊富な園芸種があります。
カラーは主に切り花として観賞しますが、すっきりとして洗練された感じで、緑の茎と品のある白い花は結婚式や誕生日などのお祝い用のプレゼントによく用いられます。またアレンジや生け花としても使われています。草丈は30〜100p。花期は5〜7月で鉢の市販期は3〜6月頃です。画像は「Z・ピカソ(写真右上)」、「Z・ピンク パフェ(写真右3番目)」、「Z・エリオチアナ
(写真右下)」です。
属名の「Zantedeschia(ザンテデシア、ザンテデスキア)」は、イタリアの植物学者であり医師でもある「G.Zantedeschi(ザンテデスキ)」の名を記念してつけられました。名前のカラーは、ギリシャ語の『kallos「カロス(美、美人)」』が語源とされます。またはこの花の仏炎苞が修道女のカラー(衿)を思わせることから、あるいはワイシャツの白い襟をイメージさせることからともいわれます。
和名は、江戸時代(1843年)にこの花がオランダ船によって持ち込まれ、太い塊茎が芋のように見えたこと、湿地を好んで地中に芋をつくることから「オランダカイウ(和蘭海芋)」と付けられました。英名は美しい白色がユリを思わせることから「Calla lily(カラ リリー)、または Calla(カラ)」で、欧米では『Lily of the Nile 「リリー オブ ナイル」(ナイルのユリ)』と呼ばれています。
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*仏炎苞(ぶつえんほう)
サトイモ科に特徴的な花で、棒状の花を包みこむ苞が、まるで仏像の背景にある炎をかたどる飾りに似ていることからこの名をもちます。 |
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...........花の栽培.........
春に出回る球根を植え付けるか開花鉢を求めます。湿地を好むエチオピカ系カラーは厳しい寒さが苦手で、日当たりと肥沃な用土を好みます。それ以外の種は、過湿は嫌いますが乾燥は苦手なので、生育初期は乾燥に注意します。
肥料を与え過ぎると病気の被害を受けやすなりますので、両者ともに元肥程度で十分です。株が密集してきたら、暖地では秋に、寒冷地では春に株分けをして植えかえます。
エチオピアカ系の種類は、球根がよくふえるので、毎年花後に、または9月に掘り上げ、株分けします。 |
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