〜 6月30日の花 アガパンサス(紫君子蘭) 〜
花言葉 |
恋の訪れ・愛しい人・知的な装い・誠実な愛・優しい気持ち |
別名 |
ムラサキクンシラン・アフリカンリリー |
科・属名 |
ユリ科・アガパンサス(ムラサキクンシラン)属 |
原産地 |
南アフリカ原産 |
状態 |
根茎性多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
アガパンサスは南アフリカ南東部原産の根茎を持つ多年草で、日本には明治の中頃に渡来しました。アガパンサスの種類は約20種あり、300種以上の園芸品種があります。
地中に7〜9pの柔らかい地下茎をもち、根元から剣のような形の茎が伸び、直立した花茎の先には薄青紫の小花が球形となり花が開きます。そして秋には三角柱の袋のような果実が実ります。剣のような形でつやのある濃緑の葉を持ち、草丈は40〜50cmほどの小形のものから1mを超えるものまであります。
広く流通しているのは落葉する休眠型で、高さ80p〜1mで30〜50個の花を付ける『A・プラエコクス「praecox」(コモンアガパンサス)』と、常緑型の高さ約60cmで、20〜30個の花を付けるやや小形の『A・アフリカヌス「africanus」(アフリカンリリー)』、切り花として馴染み深いのは淡青紫の「A・アーリーライラック」があります。
夏の花にふさわしく花の形や色にも涼しげな装いがあります。花色は淡青紫を基調としていますが、ほかに白色(写真右3番目)や濃青紫色(写真右上)のものもあり、花全体の印象は大きく派手なのに、淡い色調が気品を引きだしています。草姿を生かして植え込みを作るのに適し、和風庭園にも向いています。また涼感をもつ花なので初夏の花材としても人気があります。花期は6〜9月で鉢の市販期は5〜7月、苗は2〜5月頃です。
属名の「アガパンサス(Agapanthus)」はギリシャ語の『agape「アガペ」(愛)』と『anthos「アントス」(花)』からなり、この花の愛らしさに由来します。和名は「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」ですが、クンシランの仲間ではなく、クンシラン(ヒガンバナ科)に似た草姿と花姿によります。英名は「African lily(アフリカン リリー)」、または「 African blue lily(アフリカン ブルー リリー)」です。 |
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...........花の栽培.........
性質が強健で、日当たりのよい場所から半日陰まで楽しめ、水はけのよい環境を好みます。元肥えを施し、株間20〜30pで植えつけます。
春先に基準量の緩効性化成肥料を与え、生育のはじまる春に緩効性の化成肥料を与えます。庭植えは3〜4年植えたままで大丈夫です。花が咲き終わったら花茎の根元から切り取ります。
株分けするときは、細かく分けると翌年の花つきが悪くなるので、1株に3〜4芽つけて株分けします。鉢植えは毎年植え替えた方がよく育ちます。 |
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