~ 7月7日の花 ホオズキ(鬼灯、酸漿) ~
花言葉 |
自然美・半信半疑・いつわり・欺瞞・頼りない・心の平安 |
別名 |
カガチ・チャイニーズ ランタンプラント・ヌカヅキ |
科・属名 |
ナス科・フィサリス(ホオズキ)属 |
原産地 |
東アジアの温帯~暖帯原産 |
状態 |
一年草・多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ホオズキは東アジアの温帯~暖帯原産の一年草・多年草です。毎年7月9日と10日で開かれる東京・浅草寺の「ほおずき市」などでおなじみの鉢植え植物です。この実の中身を抜いて、子どもが口に含んで鳴らしたおもちゃとして知られ、花よりも実の方を観賞する夏の風物詩として親しまれています。
茎はあまり分枝せす節ごとに葉が付き、初夏になるとその葉のつけ根にナスに似た淡黄色の白い花(写真右2番目)を下向きに咲かせます。花後、角ばった袋が膨らんで紙風船のようになって赤く色づき(写真右上)、袋の中に1~1.5㎝くらいの丸い果実ができます。その球状に膨らんでいるのは萼が大きく発達したもので、この萼が殻のように実を包む姿を観賞する植物です。
よく流通しているものは、小さい実がびっしりと付いて色づかない「センナリホオズキ(千成酸漿)」、果実が大きくて赤くなる「タンバホオズキ(丹波酸漿)」、種子のできない「ヨウラクホオズキ(瓔珞酸漿)」などがあります。草丈は60~90cm、花期は6~7月頃で果実期は7~8月、鉢の市販期は5~7月頃です。
属名の「フィサリス(Physalis)」はギリシャ語の「physa(膨れたもの)」の意で、実の状態を命名しています。名前のホオズキは、方言で「オホ」と呼ぶカメムシがつきやすく、そこから「オホヅキ」が「ホオズキ」に、また女の子が実を口に含んで遊んだことから「頬付き」、人の頬の紅色から「頬つき」ともいわれますがはっきりしていません。
和名は「ホウズキ」、漢字で「(鬼灯、酸漿、あるいは、鬼橙、保々都歧)」と書きます。別名の『カガチ「輝血」(ヤマタノオロチの目)』は、赤く熟した実を大蛇の目に例えたものとされ、また「ヌカヅキ(額づき、奴加豆支)」との別名もあります。ホオズキには利尿や咳止め、解熱などの薬効もあり、古くから薬草として利用されてきました。生薬名は「サンショウコン(酸漿根)」です。
英名は「Chinese lantern plant「チャイニーズ ランタン プラント」です。ちなみに北アメリカでは「皮だらけのトマト」、または「紙袋に包まれたサクランボ」、「地面のサクランボ」などと呼ばれるそうです。「いつわり、欺瞞」という花言葉も、実は名ばかりで種と皮ばかり、から生まれたとされます。 |
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...........花の栽培.........
暑さ寒さに強いので栽培は容易です。 鉢植えの場合は日当たりのいところに置きます。乾燥を嫌い湿り気のある土を好みますので、特に夏は乾かさないようにし、土の表面が乾きかけたらたっぷりと水やりをします。
元肥に化成肥料を施し、追肥として春の生育期から花が咲く頃まで2週間に1回の液体肥料を施し、固形の肥料なら1ヶ月半に1回の割合で与えます。毎年株分けも兼ねて3~4月に、植え替えを行います。 |
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