〜 7月8日の花 グラジオラス(オランダ菖蒲・唐菖蒲) 〜
花言葉 |
勝利・慎重な愛・華やかな恋・用心・密会・堅固・忍び逢い・忘却・武装の準備ができた・あなたは私の心を貫きました |
別名 |
オランダアヤメ・トウショウブ・ソードリリー・コーンフラグ |
科・属名 |
アヤメ科・グラジオラス属 |
原産地 |
南アフリカ・地中海沿岸原産 |
状態 |
球根類 |
...........花のいわれ・特徴.........
グラジオラスの原産地は、地中海沿岸から熱帯アフリカ、南アフリカ、小アジアなど世界各地にあり、約255の原種が認定され、そのうちの163種は南アフリカに自生しています。多年性の球根植物で、細長い剣形の葉を1〜9枚伸ばし、スラリと伸びた茎の上部に、一方向に偏って漏斗状の花を咲かせます。日本で本格的に栽培されるようになったのは、明治の初期頃です。
春咲き系と夏咲き系があり、春咲き種は草丈も短くて茎も細く優美で、小さな花を上品に咲かせます。夏咲き系は品種改良が進められ、草丈が高く花径14cmを超える大輪咲きのもの、草丈が低く6cmほどの小輪咲きとがあります。一般にグラジオラスというと、豪華さで優る夏咲き種を指します。
グラジオラスは一つの茎に1〜数個の花を咲かせますが、花の数は種によって違い40個近い花を付けるものもあり、咲き方もプリムナス形、平弁形、波状形、受け咲き・八重咲き・ラン咲きといろいろです。花色は赤・黄・オレンジ・ピンク・白・紫・複色・覆輪ほか、緑色から黒に近いものまでない色がないくらい豊富で豪華多彩です。
花は下から順に咲いていきます。草丈60〜100p。開花期は4〜5月(夏咲種)、9〜10月(春咲種)で、鉢の市販期は5〜6月、球根は9〜10月、切り花は周年です。画像は「G・ユウバエ(写真左)」、「G・ジェスター(写真右2番目)」、春咲きで、中央に緑、桃筋入りの「G・トリスティス(写真右3番目)」です。
属名の「グラジオラス(Gladiolus)」はラテン語の『gladius「グラディウス」(小さな剣)』の意で、鋭くとがった葉先をイメージさせることからの命名です。同じく、英名も『Sword
liliy「スウォード リリー」(剣のユリ)』、あるいは「Corn flag(コーン フラグ)」です。和名は葉がアヤメやショウブに似ているところから「トウショウブ(唐菖蒲)」、または「オランダアヤメ(オランダ菖蒲)です。
この剣状の葉姿から、世界各地では多くの戦闘的な呼び名があり、「剣状の葉を持った百合、または剣士、騎士、武士、競技者」などの別名が付けられています。こんないわれを持つ花ですが、古代では、この花は秘密の恋人たちの暗号とされ、花の数で密会の時間を知らせていたそうです。 |
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...........花の栽培.........
日当たりと風通しのよい場所を好みます。連作障害が起きやすいので花後に球根を掘りあげ、場所を代えて栽培をします。
品種により開花期が異なるので、植えつけ時期を変え、開花期をずらすことで花を長く鑑賞できます。地植えは球根2個分の間隔で深さは8pくらいで、鉢植えの場合は、5号鉢に3球程度で深さは3pほどです。
暖地では放置しておいても構いませんが、寒地では葉が緑色のうちに掘りあげ、ストッキングなどに入れ、外にぶら下げておきます。 |
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