〜 7月9日の花 ギボウシ(擬宝珠) 〜
花言葉 |
落ち着き・沈静・変わらない思い・静かな人・献身 |
別名 |
ホスタ・ギボシ・ハナギボシ・プランテン リリー |
科・属名 |
ユリ科・ホスタ(ギボウシ)属 |
原産地 |
日本・東アジア |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ギボウシ(またはギボウシュ)は日本・中国・朝鮮半島に30種ほど分布している多年草です。その多くは日本原産ですが、1830年頃に日本に滞在していたシーボルトがヨーロッパに紹介し、欧米で改良が進められさまざまな品種が生まれています。
日本でギボウシと呼ばれているのは、北海道から九州にかけて広く分布し、卵円形葉が大きい「オオバギボウシ(大葉擬宝珠)」、本州から九州に分布し、葉が小さめで湿地に生える「コバギボウシ(小葉擬宝珠)」、関東から関西に分布し、卵形で厚い葉柄には紫点がある「イワギボウシ(岩擬宝珠)」があります。またギボウシは香りがないとされますが、中国原産の「タマノカンザシ」は夕刻に大きな花を咲かせ、よい香りを放ちます。
夏から秋にかけて、株の中央から20〜70cmの花茎を伸ばし、直立させた茎先にほっそりとしたろうと状の淡紫や紫・白などの花を横向きにつけます。朝開いて夕方しぼむ一日花ですが、1本の茎にいくつものつぼみが付いて、下から上へと次つぎに咲いていきます。長さ約5cmの花ともに長楕円形で葉脈のめだつ葉が美しく、この葉に現れる斑の変化に人気があります。
日陰でもよく育つため庭園の植え込みや庭のカラープランツとしてよく利用され、また野草風の涼しげな雰囲気をもつので、オリエンタルなガーデニングとして欧米でも日本以上の人気あります。開花期は5〜9月、鉢の市販期は5〜8月で苗は3〜5月頃です。画像は「ジャスト ソー(写真上段の左)」、『ブンチョウコウ「文鳥香」(写真上段の右)』、「イワギボウシ(写真左)」、斑の入らない「フライドグリーン トマト(写真右上)」、「カーニバル(写真右2番目)」、斑入りの「シーサンダー(写真右3番目)」、「シュガー プライム フェアリー(写真右下)」です。
属名の「ホスタ(Hosta)」はオーストラリアの医者であり植物学者でもある「ホスト(N.Tomas.Hosut)」の名に因みます。和名のギボウシは連なって咲く花のつぼみの形が、橋の欄干に使われる擬宝珠「ギボシ(切り口の柱が痛まないように宝珠の形をしたおおい)」に似ていることから「ギボウシ(擬宝珠)」とつけられました。
別名は「ハナギボウシ(花擬宝珠)です。英名はこの葉姿がオオバコに似ていることから「Plantain lily(プランテン リリー)」、「Day lily(デイ リリー)」と呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
とても丈夫で育てやすい植物です。品種によって多少違いますが、寒さ暑さに強く、高温時は半日陰を好み、湿り気があれば日当たりのよい場所でも育ちます。ただ強い直射日光では葉焼けをおこすこともありますので注意します。
乾燥に気をつけ、水やりは十分に。肥料は元肥を入れておけば大丈夫です。株分けは、春の萌芽前の3月ごろ、掘りあげた株を大きな芽を中心に3〜4芽以上つけて切り分け、根がすれすれに隠れるぐらいに植えると殖やせます。 |
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