〜 7月21日の花 ネムノキ(合歓木) 〜
花言葉 |
歓喜・繊細・夢想・安らぎ |
別名 |
ネブノキ・コウカギ・コウカ・シルクツリー・ゴウカン・ネム |
科・属名 |
マメ科・ネムノキ(アルビジア)属 |
原産地 |
日本・南アジア原産 |
状態 |
落葉高木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ネムノキは日本の本州およびイランから南アジアに分布し、山野に自生する落葉小高木です。古く万葉時代から親しまれてきました。初夏に10〜20個の小さな丸いつぼみが集まってひとつの花のように咲きます。枝には小さな葉がたくさん平らに付き、夕方には眠ったように垂れます。
樹皮は灰褐色で横に長い皮目が多く、葉は大型で細かい羽状複葉で、果実は扁平の長楕円形で、 秋には種子が褐色に熟します(写真右3番目)。絹糸のように長く伸びているのはたくさんの雄しべと1本の雌しべです。水蜜桃のような甘い香りをもつ一日花で、花は夕方から咲きはじめ、花びらは小さくて数oほどで目立ちませんが、雄しべの長い花穂の根もとが白く、先端が淡虹色となる花糸のグラデーションは見事でとても風情のある木です。また類似種である、花が赤色で小葉の長さが約0.5cmの『ヒネム「緋合歓」(写真右2番目)」もあります。
小葉は触ったり、夜になると眠るように閉じてしまうことで知られ、「ネムノキ(合歓木)」という名前の由来ともなっています。古くは「ネブ(ネブノキ)、ネブリ(ネブリノキ)」と呼ばれていたそうです。また葉と葉が合わさってピッタリと閉じた様子は夫婦の共寝する姿に似るため「合歓の木(ゴウカンノキ)」ともいわれます。「合歓」とは漢名の音読みです。
ちなみに皇后陛下が皇太子妃のころに「ねむのきの子守歌」を作詞なされ、この木のイメージが高められました。またネムノキの樹皮や葉を干したものは生薬としても利用され、利尿や打ち身、腫れものなどに用いられ「合歓皮(ゴウカンヒ)」の生薬名があります。樹形が整いにくいため庭木としては扱いにくい面がありますが、透明感のある美しさは観賞価値があります。樹高は10〜15m。開花期は6〜8月で鉢の市販期は5〜7月頃です。
属名の「アルビジア(Albizia)」はイタリアの自然科学者の「F.D.Albizzi(アルビッツイ)の名に因みます。枝は太く広く横に広がり、傘のような形が海外では「Parasol
tree(パラソルツリー)」、または、雄しべの絹糸のような感じから「Silk tree(シルクツリー)」とも呼ばれ人気も高く、街路樹としてよく利用されています。
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...........花の栽培.........
4月中旬から下旬に、日当たりがよく肥沃で湿潤な土に植えつけます。窒素分の肥料は枝葉が茂りすぎて花付きを悪くする原因となるので特に施肥は必要ありません。もし与えるのであれば、リン酸とカリ成分が多い化成肥料を施し、あとは2月に化成肥料を株元に施します。
土の乾燥を嫌うので、水は土の表面が乾きかけたら与えます。剪定は2〜3月頃に行い、自然な感じを生かして、混みあった部分の細かい枝を切る程度にします。 |
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