〜 7月23日の花 スイレン(睡蓮・未草) 〜
花言葉 |
清純な心・信仰・甘美・遠ざかった愛・繊細すぎる心・慎重・心の純潔・清潔 |
別名 |
ウォーターリリー・ヒツジグサ |
科・属名 |
スイレン科・スイレン(ニンフェア)属 |
原産地 |
アフリカ・東南アジアの熱帯原産 |
状態 |
水生植物(多年草) |
...........花のいわれ・特徴.........
スイレンはアフリカや東南アジア原産の多年草です。熱帯を中心に自生する水生植物で約40種ほどあります。水底の泥の中に地下茎をもち、根茎から葉を出し、花には雄しべが20〜700個もあり、外側の雄しべは幅広で花びらのようになっています。ハスが水面から花や葉が立ち上がるのに対し、スイレンは花も葉も水に浮かぶか、またはちょっとだけ飛びだすように咲きます。
耐寒性のある温帯性のものと、水温15℃以上を必要とする熱帯性のものに分けられ、熱帯性は花色が鮮やかで昼咲きと夜咲きがあり、温帯性はすべてが昼咲きです。日本に自生する睡蓮は「ヒツジグサ」の1種類ですが、品種は多く、よく見られる園芸品種はいくつかの原種を交配・改良したもので、色は白・ピンク・黄色・オレンジ・青・紫・赤などがあります。切れ込みのある丸い葉を伸ばし、水面上に一つの花を咲かせます。
エジプトでは「ナイルの花嫁」と呼ばれ、国花ともなっています。古代エジプトでは、スイレンは太陽が照っている間だけ咲き、日が暮れると花弁を閉じて水中に沈むことから太陽に捧げられた花と神聖視され、また、翌朝再び水面に浮かんで開くため、復活の象徴ともされたそうです。草丈は水の深さによって異なります。開花期は6月〜9月で苗の市販期は4〜8月頃です。画像は「N・グリーン スモーク(写真左)」、「N・アルバ カジッシマ(写真右上)」、「N・エレクトラ(写真右3番目)」、「N・ブラック プリンセス(写真右2番目)」、「N・アフター グロー(写真右下)」です。
属名の「Nymphaea(ニンフェア)」は、ギリシア神話の水の妖精の一人「Nympha(ニンフェ)」にちなんだものです。英名は「Water lily(ウォーター・リリー)」、または「Water nymph(ウォーター ニンフ)」です。和名は昼に咲きはじめ、日の入りには眠るように閉じてしまうことから「スイレン(睡蓮)」で、漢名の「睡蓮(眠る蓮という意)」にちなみます。そのため「水蓮」の字は誤りとされます。
別名は未の刻(午後2時ごろ)に咲きはじめるので「ヒツジグサ(未草)」とも呼ばれます。他にも「水の百合」「白鳥の花」「妖精の花」「海のバラ」「池の百合」など多くの呼び名があります。 |
ドイツの伝説
静まり返った気味の悪い沼には水の精が住んでいるといいます。水の精ニンフは人が近づくとスイレンに化け、通り過ぎると元の妖精の姿に戻るとされました。そのため、スイレンを手折ろうとする者はスイレンに潜む魔物により水中に引き込まれ、溺死させられと怖れられ、花をとるときは刃物は使わずに必ず呪文を唱えてからとの言い伝えがあります。
東洋の伝説
昔々、湖の近くにワヨタ(太陽)という酋長と恋人の美しい乙女がいました。しかし、乙女の両親がワヨタとの交際に反対し、それを苦に乙女は湖に身を投げてしまい、スイレンになったそうです。その後太陽(ワヨタ)の暖かさでスイレンは開き、日が沈むと眠るようになったとの伝説があります。 |
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...........花の栽培.........
水深30pほどの池に地植えするか、鉢植えにしたものを沈めて栽培します。鉢植えの場合は、芽がのぞくように浅植えにし、ヒメスイレンでも5号鉢以上の大きさの平鉢に植えます。水が濁ってきたら水を替え、月1回の追肥をし、株分けは2〜3年に1度くらいの割合で行います。 |
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