〜 8月5日の花 フヨウ(芙蓉) 〜
花言葉 |
繊細な美・しとやかな美人・富貴・妖艶 |
別名 |
スイフヨウ・モクフヨウ |
科・属名 |
アオイ科・ヒビスクス(フヨウ)属 |
原産地 |
日本・中国原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
フヨウは日本の四国・九州〜琉球諸島、中国や韓国の済州島原産の落葉低木です。夏の暑い盛りに花を咲かせるフヨウは、朝咲いて夜にはしぼむ一日花です。つぼみを次つぎと付けるので、秋遅くまで花を咲かせます。
葉は10〜20pと大きくて掌状に避けています。花は5弁花で、花びらの底は赤みがかり、薄紅色のムクゲによく似ていて、薄い紙でできたような花びらは触ったらすぐに破けてしまいそうです。果実は黒いタネを有し、熟すと5つに裂けます(写真右3番目)。この枯れた姿もよい印象から「枯れ芙蓉」と呼ばれ、四季に合った草花を添え、投入れや自由花に使われ観賞されています。
また園芸品種には薄紅色のほか白色の「シロバナフヨウ(白花芙蓉)」、大輪八重咲きの「シチメンフヨウ(七面芙蓉)」や、八重咲き品種もあります。八重咲きは朝は白色なのに午後に淡虹色、夜になると紅色に変わります。別名の『スイフヨウ「酔芙蓉」(写真上段左と右上)』はこの八重咲きのことで、時間が経つと少しずつ赤みが増し、美人がお酒を飲んで赤くなっていく様子をたとえたものです。近年は北アメリカ原産の「アメリカフヨウ(写真右2番目)」との交配が行われ、白やピンク、紅色などが誕生しています。
昔から美しさのたとえに用いられている花で、美しくしとやかな顔立ちの事を「芙蓉の顔」、また富士山の美しさを「芙蓉峰」と表現しています。中国の「成都」では、昔この地の王である「後主昶(こうしゅちょう)」が、居城に160qもの長さにわたりこの花を植え、街中を芙蓉で埋もれさせ、栄華を誇り、「芙蓉の都」と呼ばれていたそうです。樹高は1〜2m。花期は6〜10月で最盛期は8月頃、鉢の市販期は6〜9月、根株は10〜11月頃です。
属名の「ヒビスクス、またはハイビスカス(Hibiscus)」は、エジプトの神「hibis」とギリシア語の「isko(似る)」によるとされます。和名は、漢名を音読みにしたもので「フヨウ(芙蓉)」で、別名は「モクフヨウ(木芙蓉)」と呼ばれます(中国では芙蓉は蓮の花を指すことから、花木の芙蓉は「木」の字を当てて「木芙蓉」として区別しています)。英名は「Cotton
rose(コットン ローズ)」、「Confederate rose(コンフェデレート ローズ)」です。
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...........花の栽培.........
3月〜4月に日当たりのよく排水性のよい腐食用土に植えます。耐寒性がやや弱いため、冬に乾いた寒風の当たらない場所が適しています。乾燥を嫌う植物なので適宜水やりをします。肥料は根元周辺に溝を掘り、堆肥と鶏糞を施します。
追肥として、秋と新しい花芽の出る前の2月頃に緩効性化成肥料を与えます。冬は枝を整理して切り詰めます。特にスイフヨウは寒さに弱いので、根元10pほどまで切り詰めマルチングをして冬越しさせます。 |
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