〜 8月8日の花 アンスリウム(紅団扇・大紅団扇) 〜
花言葉 |
熱心・情熱・煩悩・強い印象・飾らない美しさ・献身的な愛・恋にもだえる心・炎のような輝き・戯れの恋 |
別名 |
ベニウチワ・オオウチワ・オオベニウチワ・フラミンゴフラワー |
科・属名 |
サトイモ科・アンスリウム(ベニウチワ)属 |
原産地 |
熱帯アメリカ・西インド諸島原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
アンスリウム(またはアンスリューム)は熱帯アメリカ・西インド諸島原産で、日本には明治の中頃に渡来しました。岩や枝に着生する常緑の非耐寒性多年草で、600種以上が分布されています。幅広いハート形でワックスをかけたようなエナメル質の光沢もつ鮮やかな花です。
といってもこれは花ではなく、サトイモ科特有の仏炎苞(*)と呼ばれる苞で、その中央から突き出た尻尾のような部分の先に、小さな花が寄り集まりくっついている肉穂花序が本当の花です。目立たない花ですが4枚の花びらと4本の雄しべ、1個の雌しべがあります。
アンスリウムを代表するのは「A・ブラウン ジャイアント(写真左)」です。葉は細長いハート形で、仏炎苞は肉厚で光沢があり、直径は約10〜20cmです。真紅の仏炎苞のほかにピンクや淡緑、紫紅色、白、ピンクに緑の縁取りがあるものなど、多くの園芸品種があります。「A・シェルツェリアナム」は葉が長楕円形で長さ20〜30cm。仏炎苞も長楕円形で直径は10〜15cm、あまり光沢がなく、色は朱赤の他、白やピンク、緑、黄、赤に白斑などがあります。
この仏炎苞を観賞する種類のほか、斑入り葉などのユニークな葉や果実を観賞するものもあります。このユニークな姿は洋風にも和風にもマッチするので、アレンジや鉢植え・切り花として人気があります。草丈は10〜100cm。花期は5〜10月頃で鉢の市販期は通年です。画像は「A・オピルス(写真右上)」、「A・トレンザ(写真右2番目)」です。
属名の「アンスリウム(Anthurium)」は、ギリシア語の「anthos(花)」と「oura(尾)」という意で、真ん中に突き出た動物の尾のような花序になることにちなみます。和名はハート形の花をうちわにみたてたもので『ベニウチワ「紅団扇」(A・シェルツェリアナム)』、『オオベニウチワ「大紅団扇」(A・アンドレアナム)』と呼ばれます。
また英名はフラミンゴの立ち姿ににるため「Flamingo flower(フラミンゴ フラワー)」。または属名と同じ意から「 Tail flower(テイル フラワー)」、ワックスをかけたような光沢をもつことから「Oilcloth flower(オイルクロス フラワー)」です。
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*仏炎苞(ぶつえんほう)
サトイモ科に特徴的な花で、棒状の花を包みこむ苞が、まるで仏像の背景にある炎をかたどる飾りに似ていることからこの名をもちます。 |
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...........花の栽培.........
暑い地域の植物ですが強い光に弱く、葉が日焼けして枯れてしまうので、直射日光を避けた明るい窓辺に、戸外でも風通しのよい明るい日陰に置きます。高温多湿を好み寒さが苦手ですので、土の表面が乾きかけたらたっぷりと水やりをします。
乾燥する冬は温室、または加湿器を備えた場所に置くか、室温を10℃以上に保ちます。春と秋は水分を好むので、土の表面が乾いたらたっぷりと葉水を与え、冬は乾燥気味に管理します。
肥料は春から秋まで、月に3回ほどの液体肥料を与えます。5〜7月に株分けや挿し木を行います。 |
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