〜 8月11日の花 センテッドゼラニウム(匂天竺葵) 〜
花言葉 |
好み・思いがけない出会い・真実の愛情・決心 |
別名 |
ニオイゼラニウム・ニオイテンジクアオイ |
科・属名 |
フウロソウ科・ぺラルゴニウム(テンジクオイ)属 |
原産地 |
南アフリカ原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
センテッドゼラニウムは南アフリカの喜望峰が原産の半耐寒性の多年草で、ハーブの一種です。地中海沿岸の国々では、古くから香料用として盛んに栽培されてきました。センテッドゼラニウムとは「ニオイテンジクアオイ」と呼ばれ、葉や茎にさまざまな芳香を持つゼラニウムの総称です。
葉は互生し、葉形も色々で深裂するものや円鋸歯状のものなどがあります。花は1〜2pと小さく、一茎につく花数も少なめですが、大輪の花にない可憐さと、さまざまな形をもつ葉の繊細さが魅力の一つです。花色は赤や赤紫・ピンク・紫・白と多彩です。またハーブとしても人気があります。種類としては50種ほどあり、もっとも葉が香る時期は開花期前後の4〜6月頃です。花が咲き始めたら摘んで、ケーキに添えたりそのままサラダやアイスクリームに、または芳香が長く残るのでポプリ作りにも利用できます。
代表的なものは「ローズゼラニウム」で、深い切れ込みのある葉(写真右4番目)は少し触れただけでバラの香りを漂わせ、庭の通路などに植えておくと通る度に触れることで甘い香りを楽しむことができ、またこの香りはドライにしても残っています。また精油を抽出し、香水・石鹸・化粧品などに使われ、また皮脂のバランスを保つ働きを持つので、フェイシャル製品としてよく使用されます。またレモンの香りで縮れた小さな葉をもつ「レモンゼラニウム(写真右2番目)」は、全草にさっぱりとしたレモンの香りをもち、家の中に一鉢置いておくだけで香りが楽しめます。
「アップルゼラニウム」は、茎と葉に甘いリンゴのような香りがあります。草丈が低く横に這うように広がるので、ハンギングバスケットにして楽しめます。パイナップルの香りがする「パイナップルゼラニウム(写真右下)」は、ローズゼラニウム同様に通り道に植えると、歩く度に香りが立ちます。他に葉が柔らかくペパーミントの香りがする「ペパーミントゼラニウム」、花は2〜3cmと大きめでオレンジの香りがする「オレンジゼラニウム(写真右3番目)」、また「ジンジャーゼラニウム」、「チョコレートゼラニウム」などもあります。草丈は〜20〜100cm。花期は4〜9月頃で市販期は通年です。
属名の「ぺラルゴニウム(Pelargonium)」はギリシャ語の「コウノトリ(pelargo)」の意で、コウノトリのくちばしのようにとんがった果実からの命名とされます。和名は、外国から渡来した花で、茎や葉に芳香があることから『ニオイテンジクアオイ「匂天竺葵」(天竺は舶来の意)』です。別名も「ニオイゼラニウム」と呼ばれます。英名は「Scented geranium(センテッド ゼラニウム)」です。 |
|
...........花の栽培.........
丈夫で乾燥にも強いので、1ヵ月くらい水を与えなくても枯れません。鉢植えにして冬と夏を乗り切れば、一年中花が見られます。4〜5月頃に、水はけのよい土に苦土石灰を混ぜ、元肥を施してから植え、よく日に当てます。乾かしぎみに水やりします。
庭植えの場合は、雨が原因で葉が腐るので雨の当たらない場所にし、冬は霜よけをします。挿し木にする場合は、茎を2〜3節に切り分け、3時間くらい乾かしてから、湿らせた砂やバーミキュライトに挿します。 |
|