〜 8月15日の花 ヒマワリ(向日葵) 〜
花言葉 |
あなたを見つめる・光輝・敬慕・高貴な心・偽りの富・あこがれ・熱愛・崇拝・あなたは素晴らしい・愛慕・貞節・感謝・夢中・長い恋から結婚 |
別名 |
ニチリンソウ・ヒグルマ・テンジクアオイ |
科・属名 |
キク科・ヒマワリ(ヘリアンサス)属 |
原産地 |
北アメリカ原産 |
状態 |
一年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヒマワリは北アメリカ原産の一年草で、キク科植物の中でも最大級の花です。コロンブスの新大陸発見によってヨーロッパに伝えられ、日本には中国を経て江戸時代に渡来したとされます。南ロシアやドイツ、イタリア、インド、中国ではヒマワリの種子を食用としたり、油を搾りとって利用したりしています。とくにロシアでは古くから食用としていたのでヒマワリの産業が発達し、現在では食用ヒマワリの最大生産国となっています。
葉は20〜30cmの楕円形で長い葉柄があり、全草にはザラザラした感触があります。花径7〜40pで色は黄・オレンジ・茶・白などがあり、炎天下にじっと顔をあげ、誇らしげに太陽のような大輪の花を咲かせます。八重咲きや最近は矮性品種も出回り多様化しています。開花期は品種によってさまざまで、多花性のものは花期が長いようです。
ヒマワリは栄養価がとても高く、種子には多くのアミノ酸やリノール酸等が含まれ、種から採った油は食用や化粧品用・工業用に使用され、根は薬用に、茎は紙や布の原材料として利用され、花を乾燥させたものは染料に用いられています。草丈は40〜300cm。主な花期は6〜10月で鉢と苗の市販期は5〜8月、種子は2〜5月、切り花は4〜9月頃です。画像は「食用ヒマワリ(写真左)」、「ヒマワリの実(写真右下)」です。
属名の「ヘリアンサス(Helianthus)」は、ギリシア語の「helios(太陽)」と「anthos(花)」にちなんでいます。属名にかぎらず、和名の「ヒマワリ」は太陽を追いかけて回ると思われていたことから「日回り、向日葵」とされ、また別名である「ニチリンソウ(日輪草)」や「ヒグルマ(日車)」も太陽の動きに合わせる花の意味からきています。江戸時代には漢名である「コウジツキ(向日葵)」や、「ジョウギク(丈菊)」、「ゲイヨウカ(迎陽花)」などと呼ばれていたそうです。
ただヒマワリはいつも太陽に向かっているわけではなく、廻るのはつぼみのときだけで花が満開になるとほとんどの花は南(東)を向いたままです。これは、日陰にあたる茎の部分が日なたの部分より早く成長するので、太陽を追いかけるように回るのだとされます。英名は太陽に似る花の形から「Sunflower(サンフラワー)」、「Common sunflower(コモン・サンフラワー)」です。
ヒマワリは南アメリカのインカ文明の人々があがめた太陽神であり、とくにペルーでは太陽神の象徴として崇拝され「ペルーの黄金の花」と呼ばれていました。神殿に今も残る彫刻には、太陽神に仕える巫女がヒマワリをかたどった純金の冠や装身具を身につけている様子が描かれています。神聖な花として現在でもペルーの国花となっています。ちなみにゴッホの不朽の名作である「ひまわり」は、全部で13枚あるといわれています。 |
|
...........花の栽培.........
非常に丈夫で育てやすく、高温多湿を好んで旺盛に生育します。日当たりと水はけのよい場所で深く耕した土に、草丈に応じて大輪種で60p、中性種40〜50p、矮性種20〜30pの間隔をあけ、植えつけます。用土が乾燥したら水やりをしますが、以後は不要です。
本葉が出始めたら間引きし、よい苗だけを残して育てます。肥料を好みますので生育に合わせ、緩効性化成肥料を定期的に与えます。倒伏防止のため、つぼみのうちに支柱を施します。 |
|