〜 8月25日の花 ワレモコウ(吾亦紅・吾木香) 〜
花言葉 |
変化・移りゆく日々・愛慕・もの思い・明日への期待・あこがれ・移ろい |
別名 |
ジユ・ダンゴバナ |
科・属名 |
バラ科・サンギソルバ(ワレモコウ)属 |
原産地 |
アジア・ヨーロッパ原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ワレモコウは日本・中国・朝鮮半島・シベリアからヨーロッパにまで広く分布する多年草です。秋を代表する山野草の一つで、すでに奈良時代にはこの花の名が記録されています。
派手さが全くなく、ひっそりとした佇まいの花姿は、日本独特の美意識から長いこと茶人や俳人に愛されてきました。夏から秋にかけて咲く、暗紅色の実のような花です。葉は羽状複葉の長楕円形で、縁にはギザギザがあります。花には花びらがなく、正確には小さな花が集まった花序で、2pほどの円筒状の花序の4枚の萼片が暗紅色に色づき、上から下へと咲いていきます。
秋には欠かせない花で、地味ながら枯れた風情が切り花やアレンジ、庭植え、鉢花として用いられ、また乾燥させても色あせないのでドライフラワーとしても人気があります。また薬用植物の一つでもあり、根は止血・収斂剤、下痢止めに利用され、かっては茎や葉を食していたこともありました。草丈は30cm〜1m。花期は7〜10月頃で鉢の市販期は6〜8月頃です。
属名の「Sanguisorba(サンギソルバ、サングイソルバ)は、ラテン語の「sanguis(血)」と「sorbeo(飲み込む・吸収する)」の意で、ワレモコウが古くから血止めの薬として用いられたことによるとされます。生薬名では漢名の「地楡(ジユ、またはチユ)」といいます。英名は「Burnet bloodwort(バーネット ブラッドワート)」、「Great burnet(グレート バーネット)」です。
和名の「ワレモコウ(吾木香、吾亦紅、割木爪)」は、茎や葉に香りがあることから「吾(日本の)木香(お香)」とする説や、地味な存在だけど「吾(われも)亦(また)紅(こう、紅い)」と控え目ながら自己主張している花とする説。あるいは、宮中の御簾の「帽額(もこう)」に織り込んだ文様(帽額には家紋に使われる木瓜紋が入っている)からや、木瓜に似た花の蕾が十字に割れることから「割木瓜(ワレモコウ)」とするなど、多くの説があります。
別名は、花序がちょうど串にさしたお団子のような形(写真右3番目)から「ダンゴバナ(団子花)」とも呼ばれます |
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...........花の栽培.........
とても丈夫な植物で放任しても育ちますが、日なたか、または明るい日蔭が適しています。植えつけ時に肥料を施した後は、春と花の終わった後に固形肥料を株元に置きます。水やりは乾き過ぎない程度に与え、高温多湿時はウドンコ病がでやすいので注意します。
草丈が高くなりすぎたら夏に3分の1ほど刈り込み、枝をふやして花を咲かせます。株分けとタネまきでふやすことができます。
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