〜 8月29日の花 シュウカイドウ(秋海棠) 〜
花言葉 |
片思い・親切・丁寧・可憐な人・繊細・恋の悩み・未熟 |
別名 |
ヨウラクソウ・ダンチョウカ |
科・属名 |
シュウカイドウ科・ベゴニア(シュウカイドウ)属 |
原産地 |
中国・マレーシア半島原産 |
状態 |
球根性多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
シュウカイドウは中国南部、マレー半島原産の耐寒性球根性多年草です。江戸時代の初め(1624〜1643年)に日本に渡来したといわれます。秋を象徴する花で「秋海棠」と書きますが、ベゴニアの仲間で海棠とはまったく別の花で、ベゴニアの中では、日本で屋外で生育する唯一の種です。
葉は左右大きさの違う独特の大きなハート形(写真右上)で、葉のわきから紅色を帯びた細くたよりなげな茎に花柄を垂らし、花径3cmほどのピンクや白の花を咲かせます。花が終わった後、葉の付け根にむかごをつけ、これが秋の終りにこぼれ落ちて発芽し、新しい株が誕生します。雌雄同株で、雄花は4弁で初めの頃は雄花が多く付き、そして何回か花柄が2つに分かれ、その先に5弁の雌花が咲きます。
どこか繊細な雰囲気を漂わせ楚々とした草姿は和風庭園に植えても風情があり、茶人や俳人に親しまれてきました。昔は泣きぬれた美女の形容に用いられていましたが、そのかよわそうな花とは別に丈夫で、一度植えると次々に株が殖え、ほとんど手がかからず、耐寒性もあるので半野生化しています。冬季は茎葉が枯死しますが、地中の塊茎で越冬します。草丈は40〜60p。花期は8〜10月頃で鉢の市販期は7〜8月頃です。
属名の「ベゴニア(Begonia)」は、フランス領カナダ総督であり植物採集者である「Michel Begon(ミシェル・ベゴン)」の名にちなみます。和名は春に花が咲く庭木のカイドウ(ハナカイドウ)に、シュウカイドウの花の色が似ていることで、秋に咲くカイドウという意から、中国名の音読みで「シュウカイドウ(秋海棠)」です。
また花の垂れさがる様をヨウラク(仏像の首飾り)に例えて、別名を「ヨウラクソウ(瓔珞草)」、 または愛する男性を待ち侘び、断腸の思いで流した涙が美しいシュウカイドウになったという中国の伝説から「ダンチョウカ(断腸花)」とも呼ばれます。英名は「Hardy begonia(ハーディ ベゴニア)」です。 |
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...........花の栽培.........
半日陰で湿り気のある土を好みます。腐葉土を多めにすき込み発芽し始めた球根を植えつけ、元肥には基準量の緩効性粒状肥料を混ぜます。水やりは水切れのないようにたっぷりと与えます。また鉢植えの場合は赤玉土小粒6、腐葉土4の混合土に、緩効性粒状肥料を加えます。
乾燥を嫌うため特に夏の高温期は、用土の表面が乾いたら早やめに水を与えます。 |
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