〜 8月30日の花 コットン(綿・棉) 〜
花言葉 |
優秀・私を包んで・偉大さ・崇高・繊細・有用な |
別名 |
ワタ・ツリーコットン・アジワタ |
科・属名 |
アオイ科・ゴッシピウム(ワタ)属 |
原産地 |
熱帯アジア・アメリカ原産 |
状態 |
多年草・低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
コットンはインド、熱帯アジア、アメリカ原産の基部は木質化する多年草です。紀元前2500年頃から繊維を取るために古代インダスで栽培されていました。日本には奈良時代に漂着したインド人がワタの種子を持ち込んだと言われ、江戸時代には需要を上回るほど栽培されていたそうです。
主要産地は中国・アメリカ・ロシア・インドなど多数で、現在は「カイトウメン」、「エジプトメン」、「アジアメン」、「リクチメン」などが栽培されています。その中で「リクチメン(陸地棉)」が全体の70%近くを占めています。
コットンは種子から綿毛をとる繊維植物ですが、花を観賞する種と種子から綿毛をとる種とに分けられます。花は、美人の形容に例えられるフヨウやハイビスカス、タチアオイなどと同じアオイ科の植物なので、黄色や白の美しい花を咲かせ、品種によってピンク(写真右2番目)や紫・濃黄などがあります。葉は掌状で互生して深く切れ込み、葉の付け根から長い花柄を出し、その先に5弁花を1つ付けます。
コットンの花が散った後に丸みを帯びた実が熟すと、実がはじけて中から真っ白なワタ(写真左)がこぼれます。この実をドライフラワー状にしたもの(写真右3番目)が、10〜12月頃に花材として出回ります。草丈は60〜150cm。開花期は7〜9月頃で、収穫期は9〜11月、鉢の市販期は6〜9月、種子は2〜5月頃です。
属名の「ゴッシビウム(Gossypium)」は、ラテン語の「gossum(腫れもの)」という意で、実の形が語源とされます。和名の「ワタ(棉)または(綿)」と書き、「棉」は、まだ繊維に加工される前の植物全体を指し、「綿」は繊維に加工されたものを指すそうです。ちなみに木綿は、漢語の「モクメン」から「モメン」に転じたもので、古くは「モンメン」と呼ばれていたそうです。
英名は「Cotton(コットン)」、または「Tree cotton(ツリー コットン)」で、「cotton」はアラビア語の「qutun(クトゥン)」が語源とされます。 |
|
...........花の栽培.........
植えつけは5月上旬〜中旬で、日当たりと水はけの良い場所が適しています。種子は綿毛を取り除き、発芽率をよくするため少し傷をつけてまきます。
土は種がかくれる程度に薄目にかけ、30cm間隔ぐらいに2、3粒まき、発芽後間引きをして、元気のいいものを1本残すようにします。
肥料を施し過ぎるとつぼみが落ちやすく、草丈ばかりが伸びてしまうので肥料は控えめにし、水も実がついたら控えめに与えます。ハマキムシが発生しますので、見つけ次第薬剤を散布して駆除します。 |
|