〜 9月1日の花 スパティフィラム(笹団扇) 〜
花言葉 |
清らかな心・包み込む愛・上品な淑女・清々しい日々・爽快 |
別名 |
ササウチワ・スペイスフラワー・スパシフィラム |
科・属名 |
サトイモ科・スパティフィラム(ササウチワ)属 |
原産地 |
熱帯中央アメリカ原産 |
状態 |
常緑多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
スパティフィラムは熱帯アメリカ原産の短い地下茎をもつ非耐寒性の常緑の多年草です。仲間は熱帯アメリカとマレーシアに約30種あります。美しい観葉植物で、日本には明治時代末に渡来しました。光沢のある先端の尖った濃緑色の葉と、真っ白な花を包む仏炎苞(※)が爽やかに映える植物です。
スパティフィラムの代表的なものは、コロンビア原産の「フロリブンドゥム(S・floribundum )」で、仏炎苞は白色で小さく、園芸品種に「S・メリー」があります。「コクレアリスパツム(S・cochlearispathum)」はメキシコ原産の大型で仏炎苞が黄緑色になり、園芸品種に「S・マウナロア(写真左)」、「S・ミニメリー」などがあります。
スパティフィラムの仏炎苞は先がとがって葉によく似た形が特徴です。楚々とした美しさで花のように見えますが、本当の花は仏炎苞の中心にある円柱形の穂に集まって付き(写真右下)、小さくて目立ちません。色は白が多いのですが、全体が緑色のものや、上面が白で下面が緑色などもあります。
白い苞と濃緑葉のコントラストの取り合わせが涼しげなことや、白から緑へと色を変えながら長い期間咲き続けることから、鉢物や切り花用に利用され、夏の観賞植物として人気が高まっています。お中元などの贈答用にも、またブーケにも使用されています。草丈は20cm〜1.5m、主な開花期は6〜10月で観賞期、市販期とも通年です。
属名の「スパティフィラム、またはスパティフィルム(Spathiphyllum)」はギリシア語の『spathe「スパッセ」(仏炎苞)』と『phyllon「フィロン」(葉)』で、苞の形から名づけられました。別名は美しい笹形の葉から「ササウチワ(笹団扇)」です。英名は花の特徴を表したもので「スぺイス フラワー(Spathe flower)」と呼ばれます。スぺイスとは仏炎苞のことです。
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*仏炎苞(ぶつえんほう)
サトイモ科に特徴的な花で、棒状の花を包みこむ苞が、まるで仏像の背景にある炎をかたどる飾りに似ていることからこの名をもちます。同じ科であるカラーの仏炎苞はろうと状ですが、このスパティフィラムは先の尖った楕円形です。 |
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...........花の栽培.........
冷涼地では、室内または温室植物として育てます。培養土は同等の腐葉土、壌土を含んだバークの混合にして、夏の直射日光や強い風に当てないように注意し、明るい間接光が当たる場所で管理します。
根がとてもよく育つ植物なので春から秋の間は、観葉植物用の液体肥料を600〜700倍に薄めて2週間に1回施し、夏場も休まず与えます。
湿度を保つことが不可欠なので、生長期には水をたっぷりと与え、冬季は乾燥を保ちます。繁殖は春か夏に株分けをします。 |
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