〜 9月5日の花 ハギ(萩) 〜
花言葉 |
想い・思案・内気・誠実・柔らかな心・清楚・内気な愛情・無邪気 |
別名 |
ヤマハギ・シカナキグサ・ニワミグサ・ハツミグサ・シカツマグサ |
科・属名 |
マメ科・ハギ属 |
原産地 |
日本・朝鮮半島・中国原産 |
状態 |
落葉低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
ハギは日本・朝鮮・中国・アムール地方原産の落葉低木です。日本の山野にも自生していて、古くから日本人に親しまれてきた植物で、万葉集などには最も多く141首も詠まれたり、秋の七草の筆頭にあげられている花です。弓なりに伸びたしなやかな枝先に、紅紫や帯黄白、白などの蝶形で1〜2pの小さな花を、真夏を除いて初夏から仲秋まで咲かせます。どこか控えめな美しさで他の花にはない独特の野趣があります。
ハギはいくつかの種を総称してハギと呼んでいます。代表的なものは、山野に多く自生する紅紫色の『ヤマハギ「山萩」(写真左)』で、万葉の頃はこのハギでした。現在でも山野に広く自生しているハギと言えば、ふつうはこのヤマハギを指すようです。観賞用としては、花色が美しい上長期間咲き続け、花穂が30cmにもなって枝垂れ、細い枝が3m近くにもなる『ミヤギノハギ「宮城野萩」(写真右上)』があります。この花が最初に見いだされたのが仙台の宮城野なのでこの名があり、宮城県の県花にもなっています。
他に淡紫の「キハギ(木萩)」、白花の『シラハギ「白萩」(写真右2番目)』、楕円形の小葉『マルバハギ「丸葉萩」(写真右3番目)』、淡褐色の軟毛を密生する「ネコハギ(猫萩)」、淡赤紫の『ツクシハギ「筑紫萩」(写真右4番目)』、葉が三小葉の『ヌスビトハギ「盗人萩」(写真右下)』や「ニシキハギ(錦萩)」などがあり、その他にもハギと名のつく植物は多く存在します。樹高は1.5〜2m。花期は7〜10月頃で鉢の市販期は9月頃です。
暑さ寒さをものともせず、生育旺盛なため庭木としてもよく利用され、枝のなびきを生かして花材としても使用されます。秋の風物詩である十五夜ではくだものやだんご、ススキなどと一緒にハギが供えられます。またハギは昔から人々の生活にかかわりが深く、天ぷらやおひたしなどの山菜として、葉は家畜の飼料に、枝はほうきや垣根に利用され、中国では若芽を乾燥させ、お茶にして飲んでいたそうです。
和名の「ハギ(萩)」の語源には多くの諸説がありますが、古株からでも芽を出すため「生え芽(はえき)」からハギに、あるいは枝が箒(ほうき)に使われるので「掃き」に由来するという説などがあります。別名は「シカナキグサ(鹿鳴草)」、ニワミグサ(庭見草)」、「シカツマグサ(鹿妻草)」、「ハツミグサ(初見草)」など多くの呼び名があります。
漢名では「胡枝花、胡枝子」と表記し、英名は「Bush clover(ブッシュ クローバー)」、「Japanese clover(ジャパニーズ クローバー)」です。 |
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...........花の栽培.........
地上部は冬に枯れるので、落葉期に根元の5〜10p位のところで刈り取ります。樹勢が強いので、そのままにしておくと大株になり、形がくずれてきます。株立ちは、一般には挿し木で殖やし、春挿しは前年枝を使い、緑枝挿しは充実した今年枝を使います。翌春に緩効性肥料を少なめに施します。 |
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