〜 9月8日の花 アブチロン(猩猩花・浮釣木) 〜
花言葉 |
尊敬・よい便り・憶測・恵まれた環境・真実はひとつ |
別名 |
ウキツリボク・チャイニーズランタン・チロリアンランプ・イチビ・ショウジョウカ・フラワーリングメイプル |
科・属名 |
アオイ科・アブチロン(イチビ)属 |
原産地 |
熱帯・亜熱帯原産 |
状態 |
常緑小低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
アブチロンは中央・南アメリカ原産の半耐寒性小低木、または多年草で、熱帯〜亜熱帯にかけて100種類以上分布しています。日本にはインドから中国経由で輸入されました。ベル形の可憐な花が長期間咲き続ける「A・ヒブリドゥム(写真右上)」、また近縁種にベル形をした赤い萼と黄色の花を咲かせる『A・メガポタミカム「ウキツリボク」(写真左)』があります。一般にアブチロンというとヒブリドゥムを指すようです。
ヒブリドゥムは種間交雑で育成された品種群で、春から夏にかけて、花径3〜5p、ワックスペーパーのようなフヨウによく似た花をうつむきかげんに咲かせます。花色は赤・ピンク・黄・オレンジ・白・サーモンピンクなど、色も多彩で人気もでてきました。果実は5つ以上に分果します。草丈は30〜150cm。開花期は6〜11月で苗は5月、鉢は5〜9月頃です。
また「A・ストリアタム」の園芸品種には、葉がモザイク状の黄色の斑入りで、浅黄色や紅色の花には赤褐色の脈が美しく入る『キフアブチロン「黄斑アブチロン」(写真右3番目)』があり、温室内では一年中開花します。画像は「A・ピーチドロップ(写真右2番目)」、「A・ハツコイ(写真右下)」です。
またユニークな形をしたウキツリボクは半つる性で、花は細い茎の先に数個集まって風鈴のように垂れ下がって咲き、外側の萼が赤色で中側の花弁が黄色、雄しべが薄紫色です(写真左)。日本には繊維植物として、インドから中国経由で輸入され、当時はこの木の繊維を使って布や繊維を作っていたそうです。意外と耐寒性もあり、無霜地帯では戸外で越冬します。開花期は4〜12月頃です。
属名の「アブチロン(Abutilon)」は、ギリシア語の「a(無)」と「bous(雌牛)、tilos(下痢)」という意で、この植物が家畜の下痢に効能があったことによるとされます。和名は魚を釣るウキをつりさげたような花から「ウキツリボク(浮釣木)」です。または「イチビ「黄麻」、「ショウジョウカ(猩猩花)」などとも呼ばれます。
英名は「Chinese lantern(チャイニーズ ランタン)」、「Tyrolean lamp(チロリアンランプ)」、「Trailing abutilon(トローリング アブチロン)」です。 |
|
...........花の栽培.........
非耐寒性といわれていますが、暖地などでは戸外で冬越しする株もあり、一日数時間の日ざし、または落葉樹の下の明るい日陰で水はけのよい場所でなら栽培は可能です。
春から秋まで、緩効性肥料を2ヵ月に1回、株の周りに施します。水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。若い株は春から夏の間に枝先を摘み取っておくと、形よくこんもりと繁ります。
古株は、早春に前年に伸びた枝を根元近くから切り戻します。アブラムシやコナジラミがつきやすいので見つけしだい駆除します。 |
|