〜 9月20日の花 ヤブラン(藪蘭) 〜
花言葉 |
忍耐・かくされた心・謙遜・無邪気な |
別名 |
フイリヤブラン・ヤマスゲ・サマームスカリ・リリオぺ |
科・属名 |
ユリ科・ヤブラン(リリオペ)属 |
原産地 |
日本・台湾・中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ヤブランは日本・台湾・中国原産の耐寒性多年草です。本州・四国・九州などの山野の日蔭や半日陰で育つ常緑の植物です。秋に地味ながら清楚な花を咲かせ、花茎は30〜40p、穂状の花序は見事で葉の間に隠れるようにびっしりと付け、小さな淡紫色の花(写真右2番目)を半開させます。
ランといっても花も実もランとは程遠く、ただ細い葉はシュンランなどの東洋ランに似通っています。ヤブランの葉は長さ30〜50cm、幅7〜12oの線形で、肉厚で光沢があります。葉色の基本種は濃い緑葉(写真右上)ですが、日陰の暗い雰囲気も明るくさせる緑にクリーム色の縞斑が入る物もあります。
花がないと目立たない存在ですが常緑の葉の美しさは格別で、特に斑入り種は美しく人気があります。また晩秋になると、つやのある黒紫色に熟した実「種子」(写真右下)は裸出し、花とはまた違った趣があります。草丈は20〜50cmで、花期は8〜10月頃です。画像は自庭の『フイリヤブラン「斑入藪蘭」(写真上段左)』です。
洋にも和にも合い、北側の日のあまり当たらない場所でも育ち、日陰の暗い雰囲気を明るくさせる植物なので、グラウンドカバーや花壇の縁取り、根締め、庭園の下草、日陰の芝生としての役目も果たし、園芸的に重要視されています。また根には滋養強壮・鎮咳・強心利尿などの薬効があり、生薬名では「大葉麦門冬(だいようばくもんどう)」と呼ばれます。
属名の「Liriope(リリオペ)」は、ギリシャ神話に登場する泉の「ニンフ(妖精)」の名にちなみます。和名は、山野の藪に自生し、葉が蘭に似ていることから「ヤブラン(藪蘭)」と付けられました。古名は「ヤマスゲ(山菅)」で、英名は「Lily turf (リリー ターフ)」、「Big blue lily-turf(ビッグ ブルー リリーターフ)」、「Summer muscari(サマー ムスカリ)」です。
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...........花の栽培.........
とても丈夫で半日陰でも育ち、耐寒性も抜群なので年間を通して戸外で生育できます。水はけのよい土壌に充分に堆肥を入れ、緩効性の肥料を施し、植えつけます。
水は表面が乾いたらたっぷりと与え、肥料はとくに施しません。宿根草の中でも更新を必要としませんので、重宝な素材で、和風および洋風にもマッチします。 |
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