〜 9月21日の花 マートル(銀梅花) 〜
花言葉 |
愛のささやき・高貴な美しさ・愛くるしさ・処女性・快楽・遠く離れた恋・勝利 |
別名 |
ギンバイカ・イワイノキ・ギンコウボク・ギンコウバイ |
科・属名 |
フトモモ科・ギンバイカ(ミルツス)属 |
原産地 |
西南ヨーロッパ原産 |
状態 |
常緑低木 |
...........花のいわれ・特徴.........
マートルは地中海沿岸から西南ヨーロッパ原産の常緑低木で、日本には明治の末期ごろに渡来しました。ヨーロッパでやアラビアでは縁起のよい神木として古くから庭木として栽培され、古代エジプトでは愛と歓喜の女神ハルトに捧げられ、古代ギリシアでは愛と美の象徴でした。
枝はよく分枝して密生し、葉は対生して長さ4p前後で舟形でつやのある暗緑色との美しい葉をもちます。花径2pほどの5弁で白い清楚な花を上向きに咲かせ、花びらよりも糸のように細くて長い雄しべが特徴(写真右上)です。葉を折るとユーカリに似た強い香りを放ち、果実は液果で緑色から(写真右2番目)晩秋には黒紫(写真右下)に熟し、果肉には芳香があり甘くて食用としても楽しめます。
夏から秋にかけて咲く花は小さくても甘い香りを放ち、ウェディングの花輪として知られています。葉は美しいので生け垣や鉢物・枝物として利用され、乾燥させた実はスパイスとして、花はポプリに利用しています。また古くからこの香りをハーブとして料理やサラダに使用したり、お酒に浸して香り酒として祝い事などに利用し、葉には殺菌作用があるので薬用に用いたり、アロマセラピーとしても使用されています。樹高は1.5〜3m。観賞期周年で、開花期は5〜6月、鉢の市販期は通年です。
属名の「ミルツス、またはミルトス(Myrtus)」は、『アフロデイテ「Aphrodite」(ビーナス)』に捧げられたこの植物を意とするギリシャ語に由来するとされます。和名は、玉のようなつぼみが開くと白梅に似た花を咲かせるので「ギンバイカ(銀梅花)」です。またヨーロッパでは縁起のよい神木で純潔を象徴した花であり、結婚式のブーケや祝い事などに使う風習があることから、日本でもこれにちなんで、別名「イワイノキ(祝いの木)」とも呼んでいます。
他にも、この木が芳香をもつことから「ギンコウバイ(銀香梅)」、または「ギンコウボク(銀香木)」などとも呼ばれます。英名は「Common myrtle(コモン マートル)」、「True myrtle(トゥルー マートル)」です。 |
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...........花の栽培.........
3月中旬から4月に日当たり、水はけのよい、冬の冷たい風は苦手ですので寒風の当たらない場所を選び、植え穴に堆肥や腐葉土をすき込み高植えにします。肥料はほとんど不要です。剪定は花後に枝をすかし、長く伸びる枝は花つきが悪いので、切り詰めます。儒齢を経るに従い、枝の伸びが小さくなるので、放任仕立てでも構いません。 |
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