〜 9月22日の花 サワギキョウ(沢桔梗) 〜
花言葉 |
高貴・乙女の魅力・悪意・特異な才能・敵意 |
別名 |
宿根ロベリア・ミゾカクシ・イソギキョウ・チョウジナ |
科・属名 |
キキョウ科・ロベリア(ミゾカクシ)属 |
原産地 |
日本・朝鮮半島・中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
サワギキョウは日本・朝鮮半島・中国北部原産で、高原や湿地などに群生し、晩夏から秋にかけて湿原を紫色に飾る多年草です。仲間は約200種あり、日本には5種が分布しています。江戸時代には好まれたようで「池防専応公伝(いけのぼうせんおうくでん)」に記述があり、また「抛入花伝書(なげいればなでんしょ)」には「稀に白花がある」と記されています。
鳥が飛んでいるような花姿は楚々とした風情があり、山野草としても人気があります。葉の幅は狭く、縁は浅い鋸歯状で柄のない葉を互生し、中空の茎は固くて太く直立します。花は茎先に長い房のようになって付き、5裂した上部は深く2裂し、下部は浅い3裂(写真右上)で、長さ4〜5pほどの青紫の花を咲かせます。下部の花は長く咲き続けるため、上部の花がまだ咲いているうちに下部ではすでに果実が熟します。
園芸品種もいくつかあり流通しているものでは、白や青、ピンクの株を覆うように多数の小花を咲かせる「L・エリヌス」や、緋赤色(写真右2番目)の花をつけて冬にはロゼット葉が残る、北米原産種「L・カルディナリス」などがあります。同属の「セイヨウミゾカクシ」は、枝は密に分枝して白または淡ピンクの花が咲き、サワギキョウとして出まわることもあります。全体的に地味な花が多く、和風の花束やアレンジに使用されています。
また、サワギキョウは楚々とした美しい花でありながら毒草としても知られ、全草に有毒なアルカロイドのロベリンが含まれています。口に入れると脈拍低下や血圧降下、けいれんなどを起こすので注意を用します。草丈は40p〜1m。花の最盛期は7〜9月頃、鉢の市販期は7〜9月、苗は2〜6月頃です。
属名の「ロベリア(Lobelia)」は、イギリスの王、ジェームス1世の侍医でもあった、植物学者『マティアス・ド・ローベル「M.de L'obel(1538〜1616年)」』の名にちなみます。和名はキキョウの仲間であり、水辺の湿った場所や山地の湿地に生えることから「サワギキョウ(沢桔梗)」と呼ばれます。別名は「シュッコンロベリア」、「チョウジナ(丁子菜)」で、英名は「ロベリア(Lobelia)」です。 |
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...........花の栽培.........
日当たり水もちのよく、肥沃な土を好みます。深めの鉢に、軽石砂や鹿沼土などを多めに混ぜた水はけのよい土に植えます。
水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与え、元肥えのほか、芽出し時期と花後に化成肥料を少量施します。株分けで殖やす刺し芽も容易で、2年に一度、春先に清潔な土に挿し、越水をしておくと確実に苗ができます。
寒さに強いので地中に白い茎を伸ばして上に広がります。茎は春先に芽が10pほど伸びたときに摘芯すると、枝別れして賑やかになります。 |
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