〜 9月23日の花 リコリス (彼岸花・曼珠沙華) 〜
リコリス(鐘馗水仙) |
リコリス(彼岸花・曼珠沙華) |
リコリス(夏水仙) |
花言葉 |
快楽・誓い・追想・深い思いやり・悲しい思い出・再会・驕慢な愛・情熱・穏やかな美しさ |
別名 |
ナツズイセン・ヒガンバナ・マンジュシャゲ・ショウキズイセン・クラスターアマリリス・ハリケーンリリー |
科・属名 |
ヒガンバナ科・リコリス(ヒガンバナ)属 |
原産地 |
中国・日本原産 |
状態 |
球根類 |
...........花のいわれ・特徴.........
リコリスは日本・中国〜ミャンマー原産の球根植物で、ヒガンバナの園芸種を総称してリコリスと呼んでいます。30〜60cmと葉は細く、花茎は30〜70cmに立ち上がり、その先に5〜10個の小さな花を放射状に付けます。花びらは外側に反り返り長い雄しべと雌しべが目立つ優雅な花で、色は赤、紫、ピンク、黄、オレンジ、白などがあります。
園芸品種も多く、葉は花後すぐに出るものと早春に出るものがあり、初夏には枯れてしまうので、開花時には葉がないためすっきりとした美しさが鑑賞できます。
お彼岸のころ秋に出葉するのは、鮮赤色花の篝火のような花を咲かせる『ヒガンバナ「彼岸花・曼珠沙華」(L・ラディアタ)』(写真右上と右3番目)、ヒガンバナとショウキランの種間交雑種で白花(少し黄味を帯びている)の『シロバナマンジュシャゲ「白花曼珠沙華」(L・アルビフロラ)』(写真右下)、ヒガンバナに似て花後の葉幅大きい黄花種の『ショウキズイセン「鐘馗水仙」(L・オーレア)』(写真左)などがあります。
春に出葉する寒地向きの種類は、花弁がやや大きめで藤桃色の『ナツズイセン「夏水仙」(L・スクアミゲラ))』(写真右4番目)、淡桃色の「L・インカルナータ」、紫桃色で青みを帯びる「L・スプレンゲリー(写真右2番目)」、山中に自生し黄橙色の花を咲かせる「キツネノカミソリ(狐の剃刀)」です。中でもリコリス・スプレンゲリーは、ピンクの花びらの先端が淡いブルーに染まり、幻想的な美しさを醸し出しています。園芸店ではリコリスというとこの花を指すそうです。
リコリスは全草にアルカイドを含む有毒植物で、誤食するとまれに死に至ることもあります。また薬用の効果もあり、鱗茎の毒を除きそれを飢饉の際の救荒植物として植えていたとされます。リコリスの和名である甘草は、医薬や風邪薬などの原料として胃炎や胃潰瘍、口内炎、肝炎、気管支炎等に有効とされ、広く利用されています。草丈40〜60p。花期は8〜10月頃で鉢の市販期は8月頃です。
属名の「リコリス(Lycoris)」は、ギリシャ神話の海の精霊「リュコリアス(Lycorias)」に由来する、または古代ローマの政治家マルクス・アントニウムの妻で、伝説の美女にちなむとされます。和名は「ヒガンバナ(彼岸花)」、「曼珠沙華」、「狐の剃刀」、「鐘馗水仙」、「夏水仙」、「白花曼珠沙華」などです。他に有毒植物のせいもあり、また昔から秋の彼岸にの頃に咲き、墓地などに植えられてきたことから忌み嫌われていたことから、「厄病花」、「幽霊花」、「地獄花」、「死人花」、「剃刀花」、「捨子花」など、数多くの異名があります。
英名は「Spider lily(スパイダー リリー)」や、「Hurricane lily(ハリケーン リリー)」、「Cluster amaryllis(クラスター アマリリス)」、「Magic lily(マジック リリー)」などとも呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
植えつけは葉のない休眠中が適期で、日当たりと水はけがよく、落葉樹の下や夏草の間に植えるのがベストです。腐葉土を多めにすき込み、緩効性肥料粒状肥料を混ぜ込みます。株間は15pで植え、覆土は球根の2倍の厚さです。
表土が乾いたらたっぷりと水やりし、春と秋には10日おきに液肥を与えます。秋に葉が出るヒガンバナやオーレアは寒さに弱いので寒冷地では鉢に植えかえて冬は保護します。 |
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