〜 9月25日の花 フジバカマ(藤袴) 〜
花言葉 |
あの日のことを思い出す・ためらい・他人の恋の相談役・優しい思い出・遅延・遅れ・躊躇 |
別名 |
ヒヨドリバナ・サワラン・ユーパトリウム・カオリグサ・ランソウ |
科・属名 |
キク科・エウパトリウム(ヒヨドリバナ)属 |
原産地 |
中国原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
フジバカマは日本・朝鮮半島・中国原産の多年草で、日本には奈良時代に中国から渡来しました。秋の七草として知られている花で、山上憶良によって「万葉集」にも詠まれ、親しまれてきました。以前は日本各地の河原や野原などに自生していましが、最近は開発などで、日本の原産種である「エウパトリウム・ヤポニクム」はほぼ絶滅に近い状態だといわれます。
長さ8〜13pの葉は通常3深裂し、裂片は長楕円形です。花は茎の先に淡紫色や濃紫色や白などの小花を傘状にたくさん付けます。糸のような細い雌しべが突き出た花(写真右上)の風にそよぐ姿は風情があり、茶花や生け花には欠かせない花材でよく利用されています。
またフジバカマは、生乾きの茎と葉がサクラの葉のようなよい香りを放つため、中国では「シァンシュイラン(香水蘭)」と呼ばれ、匂い袋として用いられていました。日本でも奈良時代には薬草として使用していたそうです。またこの香に惹かれ、虫たちも盛んにやってきます。草丈は60〜180cm。開花期は8〜9月頃で鉢の市販期は9〜10月、苗の市販期は2〜5月頃です。
属名の「エウパトリウム、またはユーパトリウム(Eupatorium)」は、古代小アジアに栄えた国王「エミトリダテス・エウパトール(Mithridates
Eupator)」の名にちなむとされます。和名は花の形が藤に似て、花びらが短くて袴のように見えることから『フジバカマ「藤袴」(布知波加万)』と付けられました。また藤は花色で袴は「帯びる」という意をもつので、芳香あるこの花を身に付けて邪気を払う意からともいわれます。
別名は「カオリグサ(香草)」、または「サワラン(沢蘭)」です。つぼみを乾燥させたものを生薬名では「ランソウ(蘭草)」と呼び、利尿、皮膚掻痒、神経痛等に作用するとされます。英名は「Boneset(ボーネセット)」、漢名では「蘭、蘭草」と書きますが、蘭とはもとはフジバカマを指す漢字だったそうです。 |
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...........花の栽培.........
丈夫で育てやすい植物で、日当たりとやや湿り気を含んだ土を好みます。5月に緩効性肥料を少なめに施し、水やりは土が乾き過ぎないよう注意し、表土が乾いたらたっぷりと与えます。夏に株元近くを刈り込むと草姿が整います。早春の株分けで殖やすことができます。 |
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