〜 10月8日の花 コルチカム(犬サフラン) 〜
花言葉 |
危険な美しさ・永遠・悔いなき青春・永続・回顧・努力・華美・幸福 |
別名 |
イヌサフラン・オータム クロッカス・メドゥ サフラン |
科・属名 |
ユリ科・コルキクム(イヌサフラン)属 |
原産地 |
ヨーロッパ・北アフリカ・アジア西部〜中部原産 |
状態 |
耐寒性球根類 |
...........花のいわれ・特徴.........
コルチカムは地中海を中心に、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布する球根植物です。秋の初めに花茎の先に淡紫紅色や藤色・白などの花が束になって数週間咲き続けます。花の時期には葉がなく、春に大きな葉を出して夏に枯れると地上部から全く姿を消します。
花はアヤメ科のクロッカスによく似ているため間違えられますが、クロッカスは雄しべが3本なのに対しコルチカムは6本です。主な園芸品種には、一重で花びらが藤色で中心が白の「C・ザ・ジャイアント(写真右下)」、八重咲きで大輪の「C・ウォーターリリー」などがあります。
原種としては、ピンクの花でヨーロッパ原産の「オータムナレ(autumnale)」、桃紫の花でトルコ原産の「シリシカム(cilicicum)」、黄色の花でアフガニスタン原産の「ルテウム(luteum)」、白や薄紅紫でバルカン半島原産の「ハンガリカム(hungaricum)」、白や桃色の花でトルコ・イラン・コーカサス原産の「スゾヴィティシイ(szovitisii)」などがあります。
早春に咲く秋植え春咲きもありますが、大部分は夏植え秋咲きで、球根をテーブルなどに置いておくだけで、水も肥料もなしで花が咲く(写真右上)ほど生命力が強い植物です。球茎にはコルヒチンという毒性の成分が含まれていることから、古くは痛風の痛みを止める薬として盛んに用いられていました。「危険な美しさ」という花言葉もこの毒草を意味するとされます。草丈は15〜20p。花期は9〜11月で球根の市販期は〜8月頃です。
属名の「コルチカム、またはコルキクム(Colchicum)」は、アルメニアの古い都市、ギリシャ神話に登場する王女メディアの生誕地であるコルキス(Colchis)地方に多く生えていたことにちなみます。和名は、香料となるクロッカスの花柱をサフランと呼んだことに由来し、サフランに似た花でも偽物(サフランと違って香料にならない)という意から、「イヌサフラン(犬泪夫藍)」とされます。
別名は葉を付けずに花だけの姿から「裸の貴婦人」という素敵な呼び名がありますが、「まるはだかの尻、シュミーズのない女」などの官能的な呼び名もあるそうです。漢名は「秋水仙」。英名は花がクロッカスに似るため「Autumn crocus(オータム クロッカス)」。または「Meadow saffron(メドゥ サフラン)」とも呼ばれ、また開花時には葉が無いので「Naked boy(ネイキッド ボーイ)」とも呼ばれます。 |
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...........花の栽培.........
排水のよい砂質の土質を好みます。秋に20〜30pまで深く耕し、多めの腐葉土、基準量の緩効性粒状肥料を混ぜ、株間15pで植えつけ、10〜15pほどの覆土をします。葉がある間は月に2回の液肥を施します。乾燥を好むので、水は土の表面が完全に乾いてから与えます。
梅雨時期、葉が枯れたら刈り取って水やりと施肥をやめ、休眠させます。数年は植えたままでかまいません。土なし栽培で楽しんだ球根は、早めに花壇などに植えて芽を出させ、球根を太らせるようにします。 |
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