エピソードといわれ
昔、心優しい少女がある国の王に嫁ぎ、とても豪華な首飾りをプレゼントされました。しかし、少女はそれを乞食に恵んでしまいました。怒った王は少女の手首を切り落とし、城から追い出してしまいました。後に、他国の大商人の妻となりましたが、またもや客人をもてなす料理を全部乞食に与えてしまったのです。妻は商人に訳を話しました。
この国へ嫁ぐとき、預言者が現れ「与えよ」と告げると、切られた手首を元に戻し、その一面にサフランの花を咲かせてくれたことを。 そしてその話を聞いて驚いたのは商人と乞食でした。昔、妻が首飾りを恵んだ乞食が大商人で、今、客人用の料理を与えた乞食が、昔の夫である落ちぶれた王の成れの果てだったからです。 |
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