〜 10月20日の花 バンダ(翡翠蘭) 〜
花言葉 |
身軽・上品な美しさ・華やかな恋・個性的 |
別名 |
ヒスイラン・バンダオーキッド |
科・属名 |
ラン科・バンダ(ヒスイラン)属 |
原産地 |
熱帯アジア、インド、ニューギニア、オーストラリア、台湾原産 |
状態 |
着生ラン |
...........花のいわれ・特徴.........
バンダはアジアの熱帯を中心にインド、ニューギニア、オーストラリア、台湾原産の常緑の着生ランです。原種は約60種ほどですが交雑品種は多数で、戦後から1960年頃まではハワイの日系人が中心になって交配育種を行い、現在は東南アジアを中心に盛んに栽培されています。
葉は棒状の肉厚で茎に2列に付きます。花の多くは独特の網目模様が入るのが特徴で、長い茎の先に丸い花弁の大輪花を咲かせます。花茎は130〜50cm前後で大きく、普通5〜15花を付けます。花色は淡青に濃青の縞や、淡藤色に茶褐色の斑点のなど青系の神秘的な花を咲かせ、中でも神秘的な青い花「B・マヌワディ (写真右上)」は洋ランの中でも珍しく、ランの女王カトレアにもひけをとらない華麗さです。
美しい花なのに15℃以上を好む生育特性からあまり普及しませんでした。現在は属間交配で誕生した品種も生まれ、花も小形でよく咲き、赤・ピンク・オレンジ・黄色・白などの種類も出回り、最近は無地の花も生まれ、独特の色彩や落ち着きのある姿で人気もでてきています。またバンダは茎の各所から気根が伸び、この気根で水分や養分を空気中から吸収するので、種類によっては土がなくても栽培でき、上手に育てると年に数回開花するそうです。主に鉢花やアレンジの中心に飾ったり、コサージュなどに利用されています。
また古代インドでは根や茎をリウマチや浮腫の薬として使用するとして、「アユルヴェーダ」の医薬書に掲載されているそうです。高さ30〜100cm。主な開花期は8〜11月で鉢の市販期は通年です。画像は「B・ロバート デライト(写真右下)」、「B・ミミ パルマ(写真右2番目)」、「B・セルレア(写真右3番目)」。写真左は、自然植物園らんの里堂ヶ島より。
属名の「バンダ(Vanda)」はサンスクリット語の『Vandaka「バンダカ」(まとわりつく、木の上に生えるもの)』という意で、周りの木に絡みつく習性からといわれます。濃紫青色系の花は和名として「ヒスイラン(翡翠蘭)」と呼ばれます。英名は「Vanda orchid(バンダ オーキッド)」です。 |
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...........花の栽培.........
花鉢は日当たりのよい場所に吊るし、冬は最低気温15〜20℃を保ち、霧水を与えて保湿に努めます。春、暖かくなったら屋外に出し、たっぷりの水と、ラン用の液体肥料を1500倍に薄め、水やりがわりに霧吹きします。水不足になると下葉を落とし、株は衰弱します。
水と肥料を欠かさずに与えれば生育が盛んになり、毎年の開花も可能です。花後に花茎の付け根近くで切り取れば、次の年も花を咲かせます。 |
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