〜 12月12日の花 デンドロビウム 〜
花言葉 |
わがままな美人・華やかな魅力・思いやり・謹厳実直 |
別名 |
デンドロビューム・デンドロ |
科・属名 |
ラン科・デンドロビウム(セッコク)属 |
原産地 |
熱帯アジア、オーストラリア、ニュージーランド原産 |
状態 |
多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
デンドロビウムはインド、東南アジア、太平洋諸島など、熱帯アジアを中心とする広い範囲に分布している多年草です。世界におよそ9000種以上もある仲間の総称で、ランの中ではもっとも大きく、日本の「セッコク」、「フウラン」、「ウモラン」、「カヤラン」もこの仲間に入ります。
品種も多く、大きく分けると「デンファレ系」、「ノビル系」、「フォーミディブル系」、「原種」があります。園芸種として出回っているのは主にノビル系で、デンドロビウム・ノビルという原種を改良したもので、ランの中では丈夫で育てやすく、冬の室温でも育てることができます。単にデンドロビウムというと多くはノビル系を指すようです。
ノビル系の花は葉のある茎や落葉した茎の各節から伸びて、カトレアを小型にしたような豪華な大輪の花を、一輪から数十輪咲かせます。茎は膨らんだバルブになり栄養を蓄えます。花は唇弁に斑が入っているのが大部分で、紅紫やピンクの濃淡・白、黄色など多彩です。花もちもよく、鉢でも切り花でも長く咲いています。早いものでは12月から咲きはじめ、1〜2月咲きや5〜6月咲きの品種があります。
高さは30〜80cmで2年間は落葉しません。主な開花期は11〜翌4月頃、鉢の市販期は通年です。画像は「D・フィンブリアツム(写真左)」、「D・ハロウド ポップス(写真右上)」「D・ファー メリー(写真右2番目)」、「D・スペクタビレ ツクバ(写真3番目)」、「D・スウウェシェンス(写真右下)」です。
もうひとつ、デンドロビウムファレノプシスという原種を中心に改良されたデンファレは、太い茎の上部から花柄をだして多数の花を枝垂れるように咲かせます。花色は白、ピンク、赤、黄、グリーンなどで、コチョウランの花にも似て鉢花として人気があります。草丈は40〜60cmです。
属名の「デンドロビウム(Dendrobium)」は、ギリシア語の『デンドロン「dendron(樹木)」』と『ビオン「bion(生活する)」』の意で、樹上に着生して生活することにちなみます。英名は「Dendrobium(デンドロビウム)」です。
|
|
...........花の栽培.........
4月〜6月までが生育期で、日光を好むので花時は日の当たる窓辺に置きます。1週間に1回の目安で土の表面が乾いた水やりします。高温を好むので、つぼみが開くまでは明るく暖かい場所に置き、春暖かくなったら屋外の日なたに置きます。
株の上から霧吹きで水をかけると花が長持ちします。10日に1度の割合で、ラン用の液体肥料を1000倍に薄め施します。花後は花がらをつみとり、植え替えは1年置きに、株分けは4〜5年置きに行います。 |
|