〜 6月3日の花 ユキノシタ(雪の下) 〜
花言葉 |
深い愛情・博愛・恋心・切実な愛情・好感 |
別名 |
キジンソウ・イワブキ・イワカズラ・ジンジソウ・コジソウ・マザーオブサウザンズ |
科・属名 |
ユキノシタ科・サクシフラガ(ユキノシタ)属 |
原産地 |
中国・日本原産 |
状態 |
常緑多年草 |
...........花のいわれ・特徴.........
ユキノシタは中国や日本原産の常緑の耐寒性多年草です。日本では本州から九州にかけて、日陰や湿った場所に自生し、古くから親しまれているダイモンジソウの仲間です。葉の縁が薄紅色や白い斑入が入る「斑入り葉ユキノシタ(写真上段中央と右2番目)」と、斑の入らない「アオユキノシタ」があります。
赤みを帯びた濃い緑葉は、丸い腎臓形で全体に繊毛が密生しています。6月頃に紅色や黄色の斑点がある小さな白い花を咲かせ、花色は他に薄紅色や薄緑色があります。花びらは5枚で上部にある3枚は短く、下部の2枚は長さが1〜2pの大きさという独特の形をしています。
ユキノシタは薬草としても知られ、漢方では葉を煎じて解熱、消炎、止血、腫物、中耳炎、やけどなどに効果があるとされます。また葉は山菜としても食され、天ぷらに、若葉は塩ゆでにしておひたしや和え物、煮物などに利用されています。繁殖力がとても旺盛なのでグラウンドカバーとして、またどこにでも育つので、常緑の葉は日陰の多湿な場所に利用できます。草丈は20〜30。花期は5〜7月で市販期は11〜翌6月頃です。
属名の「サクシフラガ(saxifraga)」は、ラテン語の「saxum サクスム(石)」と「frango フランゴ(割る)」という意味で、岩の割れ目に自生していることや大きな岩をゆっくり砕いてしまう印象から、または結石を溶かす薬草であることにちなみます。
和名の「ユキノシタ(雪の下)」は寒い雪の下にあっても枯れることがなく、常緑の葉が見え隠れするところから、また葉の白い斑を雪に例えたから、あるいは平安時代の貴族の装束の表が白、裏が紅の色からとの諸説があります。他に生薬名として、葉の形が虎の耳に似るため、生薬名の「コジソウ(虎耳草)」としても呼ばれます。
またユキノシタは多くの名前をもつことでも知られ、長く伸びた花弁を舌に見立てた「雪の舌」、あるいは花が二重で鳥の舌や牛の舌に似るから「二枚舌」、ほかにも「人字草」、「奇人草」、「岩蔓」、「金銀草」、「井戸草」、「岩蕗」などの呼び名があります。英名は「Beefsteak geranium(ビーフステーキ ゼラニウム)」、「Mother of thousands(マザー オブ サウザンズ)」です。 |
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...........花の栽培.........
かなり日陰になる場所でも、湿り気のある土ならばよく育ちます。夏の西日に当てないことと、土を乾かさないように注意します。肥料は、緩効性化成肥料を9月下旬に少なめに施します。
春から秋にかけて、根元から細い紅色のランナー(元出枝)が出るので、これを土に触れるようにしておくと、そこから根が生え、新しい株を作ることができます。 |
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